フルカチュがATP500大会で初優勝、メドベージェフはまたも決勝で敗れる [ATPハレ]
ATPツアー公式戦の「テラ・ウォルトマン・オープン」(ATP500/ドイツ・ノルトライン ヴェストファーレン州ハレ/6月13~19日/賞金総額227万5275ユーロ/グラスコート)の男子シングルス決勝で、第5シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)が第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-1 6-4で下して今季初優勝を飾った。
試合を通して3度のブレークに成功したフルカチュは、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したニック・キリオス(オーストラリア)に対する準決勝と比べればずっとスムーズに勝ってグラスコートでの初タイトルを獲得した。
「凄く興奮しているよ。今季の初タイトルをちょっとばかり待ちわびていたからね。ATP500の大会で初めて優勝できてうれしいし、もちろんそれをグラスコートでやってのけたとなれば非常に特別だよ」とフルカチュは勝利後のオンコートインタビューで語った。
「今日はサービスがかなりよかったから、最初のゲームから勢いに乗ることができた。自分のサービスゲームをデュースを繰り返したあとにキープし、それからブレークすることができたから、間違いなくあれで弾みがついたんだよ。素晴らしい観客たちの前で勝つことができて本当にうれしい」
第4シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)との準々決勝と前日の準決勝で一度も相手のサービスゲームを破ることができなかったにもかかわらず、フルカチュは高い集中力でタイブレークを制して苦しみながらも勝ち上がっていた。
メドベージェフにとっては2週連続となるグラスコート大会での決勝進出だったが、前週のスヘルトーヘンボスと同じく準優勝に終わった。彼は世界ランク1位になったにもかかわらず、今年はまだ優勝がないというジレンマを抱えている。この日のメドベージェフは試合を通し、自分のベストテニスを見出せずに苦労していた。
5度目の対戦でメドベージェフに3勝2敗と勝ち越したフルカチュは、「ダニールは素晴らしい選手だ。彼は世界最高峰のプレーヤーであり、彼との試合は本当に難しい。今日は出だしにすべてのショットがうまくいき、それで間違いなく勢いに乗ることができたよ」とコメントした。
一方のメドベージェフは表彰式で、「素晴らしい試合をし、素晴らしい1週間を送ったホベルトを称えたい。大きな舞台でまた何度も対戦できるよう願っている。優勝おめでとう」と潔く相手を称えた。
これに先立ち行われたダブルス決勝では、第1シードのマルセル・グラノイェルス(スペイン)/ホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)が第3シードのティム・プッツ(ドイツ)/マイケル・ビーナス(ニュージーランド)に6-4 6-7(5) [14-12]で競り勝ちコンビ7勝目を挙げた。
男子ダブルス優勝のマルセル・グラノイェルス(スペイン/左)とホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)(Getty Images)
写真◎Getty Images
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