世界15位でカナダを率いるデニス・シャポバロフは、ATPカップの開催期間が昨年11月に行われた新フォーマットのデビスカップ・ファイナルズに近すぎるのではないかという疑問を投げかけた。デビスカップは長い歴史を誇る、男子テニスの国別対抗戦だ。

　11月24日の決勝でナダルはシャポバロフを倒し、マドリッドでスペインのデビスカップ優勝を決定づけた。20歳のシャポバロフは、理想的にはテニスの『世界選手権』はただひとつであるべきではないのかとの見解を示した。

「デビスカップと似通った時期に（ATPカップが）あるのは少し奇妙だと思う」とシャポバロフは考えを述べた。「個人的には、国の世界選手権である大会がひとつだったら素晴らしいと思う。国の世界選手権であるデビスカップを戦い、それからまた同じような趣旨の別の大会をプレーするというのはなんだか奇妙な感じがするんだ。まあどんなふうになるか、様子を見てみよう」。

デビスカップとATPカップの開催時期が近すぎることに疑問を投げかけたデニス・シャポバロフ（カナダ）
BRISBANE, AUSTRALIA - JANUARY 03: Denis Shapovalov of Canada plays a forehand against Stefanos Tsitsipas of Greece during day one of the 2020 ATP Cup Group Stage at Pat Rafter Arena on January 03, 2020 in Brisbane, Australia. (Photo by Bradley Kanaris/Getty Images)

　ナダルの気持ちの中では、この新大会の目標に疑念はない。

「これは我々がいい戦いをしたいと願う大会だ。その後、僕にとってはオーストラリアン・オープン前に1週間の練習期間があることになり、他の選手はオークランドやアデレ―ドに臨む。だから僕らは、それら次の大会に向けて準備を整えるよう努めるという点にも気持ちを集中させている」とナダルはコメントした。「我々は、全力を尽くすチームだよ」。

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　2月1日と2日の週末がやってくるころ――それはオーストラリアン・オープンの女子と男子の決勝が行われる期日だ――勝利者はメルボルン・パークでの2週間で最高のプレーをした者ではなく、それに先立つ非常に過密で忙しい大会スケジュールを巧く管理した者となるのかもしれない。

（APライター◎デニス・パッサ／構成◎テニスマガジン）

※写真はパースのヤガン・スクエアで展示されたATPトロフィー
PERTH, AUSTRALIA - DECEMBER 28: The ATP trophy is seen in the Yagan Square Walkway ahead of the Perth ATP Cup on December 28, 2019 in Perth, Australia. (Photo by Paul Kane/Getty Images)