伊達公子が現役時代の武器を惜しみなくジュニアに伝授! 【リポビタンPresents伊達公子×YONEX PROJECT 2期生第5回キャンプ】
元世界4位の伊達公子が、世界で戦う女子ジュニア育成のためにヨネックスと共に立ち上げた「リポビタンPresents伊達公子×YONEX PROJECT~Go for the GRAND SLAM~」の2期生第5回キャンプが、6月14日〜15日の2日間、神奈川県・荏原湘南スポーツセンターにて開催された。
2期生に選ばれた8名のうち、今回は7名が参加(木下晴結は遠征につき欠席)し、セミナー、フィジカルトレーニング、オンコート練習というメニューを行った。
スタッフとしては、プロジェクトとして伊達、浅越しのぶ、石井弥起がコーチとして、川田真琴(R-body project)がトレーナーとして参加し、日本テニス協会から土橋登志久、坂井利彰氏、植田実氏、中山芳徳氏、手塚玲美氏、渡邉準氏、館崎雅治トレーナーが参加し、日本のテニス界を挙げてバックアップ体制を整えた。

その日に行うテーマをまずは座学でレクチャーを受ける
今回のテーマは「定着させる」。カウンターショットやドライブボレーなど、伊達が小柄な日本人選手として現役時代に武器としたショットを習得することを目的とした。
まずボールを打つ前に、中山芳徳氏の主導で、オンコートで行うショットの意味や使い方を、選手の映像を交えて解説し、伊達は自分が実際どういう考えを持ってそのショットを打っていたのかを話す。
初日に行われたカウンターショットにおいては、「相手のボールの力を利用して打てるショット。クロスラリーから先に相手に展開させてオープンコートを作り、あえてカウンターが打てる状況を作っていた」と、余すことなくジュニアたちに伝えていく。
また、2日目には浮いたボールの展開として、カットボレーや、ドライブボレーをレクチャーした際には「シニアのITFに出るようになったら、予選から8試合して優勝したとしても10ポイントしかもらえない。それを毎週やれば、どんな選手でも疲れるはず。いかに長いラリーをせずにポイントし、体力を温存するかというのは、日本人選手には必要な要素」と、取り入れる必要性を強調した。


オンコートではショットと組み立てを合わせたドリルで常に考えながら体を使って学ぶ
オンコートの練習でも、ミーティングに則ったドリルを行う。クロスラリーから相手がストレートへ展開してのカウンターショット、素振りから一歩コートの中に入り、カットボレーにするかドライブボレーにするか選択して前に出るなど、常に考えながらボールを打つ練習を行った。
そして、今回のキャンプで、明らかな変化として見えてきたのは、フィジカル面だ。
「(4月の沖縄キャンプ以降)皆しっかり継続してきているというのがはっきりと見えました。全体的にもうジュニアではなく、大人のプロと思って今後は段階を上げていきたい」と川田トレーナーは語り、館崎トレーナーも「シャトルランでは前回の計測を上回ってきている」と、数字として成果が出ているという。
網田永遠希は「4月のキャンプのあとからトレーニングを頑張ったら、筋肉がついてきた」と、実際の変化を感じているようだ。

練習の最後には地獄のダッシュが待っている
沖縄キャンプを股関節の疲労骨折で欠席した古谷ひなたは、その悔しさがあってか、熱の入った様子を見せた。
「骨折で休んでいたときは、とにかくテニスがしたくて仕方ありませんでした」
テニスができない3週間を過ごすことで、プレーをしたい気持ちは募るばかりだったという。4月から高校生となった古谷は、通信制の高校を選択しており、テニスに打ち込める環境が整ったばかりだけに、なおさらだった。このキャンプでは躍動感あふれるプレーで復活をアピールした。
「身長が低いので、今回の空間を使った組み立ての練習は、とても自分の参考になります」と、意欲的に取り組んだ。

故障を経て、さらにテニスに意欲的に取り組む姿が見られた古谷ひなた
伊達は、「皆もう少し習得に時間がかかるかと思いましたが、意外とうまくできていたし、短時間でボールを捉えられるようになっていました。ただ、試合のプレッシャーの中でできるかと言われたら、そうではない。ホームコーチに戻ってもやり続けることで、自分のものになっていくと思います」と、定着させることの重要性を示した。
今回は2日間という短期となったが、親交も次第に深まっており、オフコートでの笑顔も多く見られた。これから夏の大会で試合が続いていくジュニアたちだが、プロジェクト選考選手としての知識とプライドを持ち、戦っていくことだろう。
次回のキャンプは9月に予定されている。

2日間のキャンプを経て、全国ジュニアを目指す戦いは始まる
【参加メンバー】
■石井心菜(12)
いしい・ここな 2010年3月10日生
■木河優(16)
きかわ・ゆう 2006年3月10日生
■網田永遠希(16)
あみた・とわき 2006年5月25日生
■林妃鞠(15)
はやし・ひまり 2006年7月13日生
■添田栞菜(15)
そえだ・かんな 2006年9月11日生
■岸本聖奈(15)
きしもと・せいな 2006年10月6日生
■古谷ひなた(15)
ふるたに・ひなた 2006年8月8日生
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