今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」（イギリス・ロンドン／本戦6月27日～7月10日／グラスコート）の男子シングルス3回戦で、第2シードのラファエル・ナダル（スペイン）が第27シードのロレンツォ・ソネゴ（イタリア）を6-1 6-2 6-4で下してベスト16に進出した。

　アグレッシブなプレーで出しからソネゴを圧倒したナダルは、「これは間違いなく、ここまでここで対戦した中でもっとも厳しい相手に対する今大会ここまでで最高の試合だ。プレーレベルを引き上げることができて非常に満足している。ロレンツォにはシーズンの残りに向けて幸運を祈っている」と試合後のオンコートインタビューで満足感を吐露した。

「僕は多くのことを、これに先立つ試合よりもうまくやることができたと思う。決意の強さ、よりアグレッシブにプレーできたこと、何度もネットに出たこと。うれしいよ。これは優秀な選手に対するいい勝利だ」

　今年のオーストラリアン・オープンとフレンチ・オープンで優勝して今季33勝3敗という成績を引っ提げてウインブルドンに乗り込んできたナダルは次のラウンドで、リシャール・ガスケ（フランス）を7-5 2-6 7-6(7) 6-1で破って勝ち上がった第21シードのボティック・ファン デ ザンツフープ（オランダ）と対戦する。ふたりは今年のフレンチ・オープンで対決しており、そのときはナダルがストレート勝ちしていた。

「彼は昨年から信じられないほどの上達を遂げた選手だ。フレンチ・オープンではいいチャレンジだったし、（グラスコートでの）彼はより難しい相手だと思う。彼は多くの素晴らしい能力を持ったオールラウンドな選手であり、僕は今日のようなプレーを続けていく必要がある。つまりアグレッシブに、適切なエネルギー配分でプレーするということだ。彼は厳しい相手だけど、僕らはもう4回戦に至った訳だから厳しくて当然だ」とナダルは次戦を見据えた。

「僕はこの年齢でまだプレーできて本当に幸運だと感じている。10年前にはこんなことが起きるとは思ってもいなかった。だから僕は、応援してくれる皆にただありがとうと言いたい」