キリオスが8年ぶりにベスト8進出「僕はここの5セットマッチで一度も負けていない」 [ウインブルドン]
今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月27日~7月10日/グラスコート)の男子シングルス4回戦で、ニック・キリオス(オーストラリア)がブランドン・ナカシマ(アメリカ)に4-6 6-4 7-6(2) 3-6 6-2で競り勝ちベスト8に進出した。
3回戦で第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を倒して勝ち上がったキリオスは肩に問題を抱えているかに見えていたが、試合が進むにつれてのびのびとショットを放ち始めた。3時間10分のシーソーゲームを78本のウィナーとともに終えたキリオスは、試合後のオンコートインタビューで開口一番「まずブランドンの奮闘を称えたい。彼はまだ20歳だが、素晴らしいプレーをした」とナカシマの健闘を称えた。
「今日のプレーはベストパフォーマンスには程遠かったけど、それでもファイトして勝ち抜くことができてスーパーハッピーだ」
ナカシマは父が日本人、母がベトナム人の血を引くアジア系アメリカ人で、昨年の今頃にはまだトップ100圏外にいた。しかし彼はそれから着実に好成績をおさめ、現在は世界ランクを56位まで上げている。
グランドスラム大会のシングルスでキリオスが8強入りしたのは、2015年オーストラリアン・オープン以来でキャリア3度目となる。ウインブルドンではまだ19歳だった2014年、初参戦で準々決勝まで勝ち進んでいた。
肩の問題に関して聞かれたキリオスは「この1ヵ月半、本当にたくさんの試合をしてきたからだろう」と言及するに留め、それから試合について「彼(ナカシマ)が第4セットで強く出てきたあと、状況を立て直せたことを誇りに思う。彼のレベルは落ちなかったけど、僕は5セットマッチの戦績がかなりいいんだ。僕はそのことを考えていた。僕はここで多くの5セットマッチを戦い、一度も負けていない。以前にも同じ状況に立ち、僕はそれを乗り越えてきた。だからきっとまたやってのけられるとね」と話した。
実際、キリオスはウインブルドンでの5セットマッチで6勝0敗という記録を誇る。
キリオスは次のラウンドで、第19シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)に対して2-6 5-7 7-6(3) 6-4 7-6(10-6)の大逆転劇を演じて勝ち上がったクリスチャン・ガリン(チリ)と対戦する。
写真◎Getty Images
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