ハレプがバドーサを倒してウインブルドンでの連勝を「11」に延長、準々決勝の相手はアニシモワ

写真はウインブルドンでの連勝を「11」に伸ばして準々決勝に進出したシモナ・ハレプ(ルーマニア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月27日~7月10日/グラスコート)の女子シングルス4回戦で第16シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)が第4シードのパウラ・バドーサ(スペイン)を6-1 6-2で下し、同大会で5度目のベスト8進出を決めた。

 ふくらはぎのケガで昨年はかなりの期間活動できないでいたハレプがセンターコートでプレーしたのは、2019年に優勝したとき以来だった。今大会初の強豪対決でハレプはバドーサのサービスゲームを5度ブレークし、僅か59分で勝負を決めた。

「ケガと自信喪失で非常に苦しんだあと、準々決勝に戻ってこれたというのは本当に大きな意味があることよ。自分のプレーぶりには本当に満足している。私は今、自信を持っている。コートに立つことは喜びだわ」とハレプは試合後にコメントした。

 これはハレプにとって1000日以上ぶりのセンターコートでの試合だったが、彼女は前日に多くの元チャンピオンたちが集ったセンターコート100周年記念の式典には参加していた。

「実際、私は今日より昨日のほうがよっぽど緊張していたわ」とハレプは試合後のオンコートインタビューで明かした。

「戻ってこれたことは本当に特別だわ。ウインブルドンでプレーできずに寂しかった。3年だなんて、本当に長い…。ここに戻ってきて、センターコートでプレーする幸運を得ることは常に喜びよ」

 同大会での連勝を「11」に伸ばしたハレプは準々決勝で、ノーシードのアルモニー・タン(フランス)を6-2 6-3で破って勝ち上がった第20シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)と対戦する。彼女がグランドスラム大会で準々決勝に進出するのは、4強入りした2019年フレンチ・オープン以来でキャリア2度目となる。

 女子シングルスで勝ち残った唯一のアメリカ人プレーヤーでもあるアニシモワは今季29勝9敗と好調で、これはイガ・シフィオンテク(ポーランド)、オンス・ジャバー(チュニジア)、ハレプに次ぐ好成績だ。

「大会に先立ち、こんなことが可能だとは思っていなかった。これは夢の実現よ」とアニシモワは語った。ウインブルドンは彼女にとって、3回戦に到達することができていなかった唯一のグランドスラム大会だった。

「17歳だったとき、私は準決勝進出の価値にそこまで気付いていなかったわ。数年が経ってそれがどんなことか、それがどれほどの意味を持つかを理解して、やっと実感できたの」

 まだ17歳だった2019年にアニシモワはフレンチ・オープンでブレークを果たし、タンとハレプに勝った上で準決勝に進出した。しかし彼女はつい2週間ほど前、バート ホンブルクのグラスコートでハレプから3ゲームしか奪えずストレート負けを喫していた。

「(ウインブルドンの)前週に対戦したばかりよ。彼女はグラスコートでプレーするのが本当に難しい相手だわ。あのときの彼女は非常にいいプレーをしていて、私にとって難しい試合だった。ただあの試合では少し手首に痛み抱えていたから、私も自分の能力をフルに発揮していなかったの」とアニシモワは振り返った。

「非常に厳しい試合になることはわかっているけど、楽しみにしているわ。お互いにいい戦いぶりを見せられるはずよ」

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写真◎Getty Images

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