アラブの星ジャバーが2児の母マリアを退けグランドスラム決勝の舞台へ [ウインブルドン]

写真はオンス・ジャバー(チュニジア/右)とタチアナ・マリア(ドイツ)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月27日~7月10日/グラスコート)の女子シングルス準決勝で、第3シードのオンス・ジャバー(チュニジア)が2児の母でもある34歳のタチアナ・マリア(ドイツ)を6-2 3-6 6-1で振りきりグランドスラム初優勝にあと1勝と迫った。試合時間は1時間43分。

 ウインブルドンに2年連続5度目の出場となる27歳のジャバーは、2年ぶりに開催された昨年のベスト8がこれまでの最高成績だった。そのときは4試合を勝ち抜いたあと、アーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)に4-6 3-6で敗れていた。

 今シーズンのジャバーは5月にマドリッドでキャリア最大のタイトルを獲得するなどここまで30勝9敗の戦績を残し、ウインブルドン開幕日に世界ランク自己最高の2位となって今大会を迎えている。昨年6月のバーミンガム(WTA250/グラスコート)でWTAツアーのシングルスで優勝した初のアラブ人女性となったジャバーは、6月のベルリン(WTA500/グラスコート)でツアー3勝目を挙げた。

 この結果でジャバーは、マリアとの対戦成績を3勝1敗とした。ツアーレベルでは2017年10月にリンツ(WTAインターナショナル/室内ハードコート)の1回戦で一度顔を合わせ、マリアが6-1 6-4で勝っていた。

 今大会でのジャバーは1回戦で予選勝者のミリアム・ビョルクルン(スウェーデン)を6-1 6-3で、2回戦で予選勝者のカタジーナ・カバ(ポーランド)を6-4 6-0で、3回戦でディアン・パリー(フランス)を6-2 6-3で、4回戦で第24シードのエリース・メルテンス(ベルギー)を7-6(9) 6-4で、準々決勝ではマリー・ブーズコバ(チェコ)を3-6 6-1 6-1で破って4強入りを決めていた。

 ジャバーは決勝で、第16シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)と第17シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン)の勝者と対戦する。

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写真◎Getty Images

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