世界2位のジャバーが2年連続準々決勝進出「本当にタイトルが欲しいから、私は戦い続ける」 [ウインブルドン]

写真は2年連続でベスト8に進出したオンス・ジャバー(チュニジア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月27日~7月10日/グラスコート)の女子シングルス4回戦で第3シードのオンス・ジャバー(チュニジア)が第24シードのエリース・メルテンス(ベルギー)を7-6(9) 6-4で倒し、昨年に続いてベスト8に進出した。

 2週間前のベルリンで優勝したジャバーは今大会でまだセットを落としておらず、今季のグラスコートで9勝0敗の戦績を誇っている。

「この連勝を続けられるよう願うわ。私はグラスコートでプレーするのが大好きなの。自然と自分との繋がりが好き。決勝までこのまま勝ち続けていきたいわ」とジャバーは試合後にコメントした。

 出だしで一時4-2とリードしながら追いつかれたジャバーは、もつれ込んだタイブレークで相手に主導権を握られて3-6と劣勢に立たされた。しかし彼女はそこから挽回し、5つのセットポイントをセーブした末に11-9で制して第1セットを先取した。

「彼女(メルテンス)は凄い強敵よ。彼女と対戦するのは決して簡単ではないの。私はタイブレークで本当に全力を振り絞って奮闘しなければならなかった。彼女に対して3セットをプレーする自分は想像できなかったわ」とジャバーは試合を振り返った。

 同様に競った第2セットも切り抜け勝利をもぎ取ったジャバーは自分がボトムハーフ(ドローの下半分)に世界ランク65位以上の選手がいないことを指摘されると「グラスコートでの対戦は相手が誰であっても簡単ではないの。特に私の立場では、皆が私に勝とうと挑んでくるから」と答えたが、同時に心に温める目標を隠さなかった。

「私は自分がやろうとしていることについて凄くいい手応えを感じているの。私はこの大会での目標を非常に高いところに定めたから、そのまま続けていくだけよ。相手が誰であろうと私は戦う。本当にタイトルが欲しいから、最後まで戦い続けるわ」

 メルテンスはジャバーが優勝する可能性について聞かれ、「かなりチャンスがあるんじゃないかしら。ベルリンでも勝ったし、グラスコートの大会で優勝していることは次の大会への自信になるはずよ。彼女はスキルフルで、倒すのが本当に難しい。ええ、チャンスはあると思うわ」と私見を述べた。

 今や世界2位のジャバーは準々決勝で、カロリーヌ・ガルシア(フランス)を7-5 6-2で破って勝ち上がった世界66位のマリー・ブーズコバ(チェコ)と対戦する。グランドスラム過去13大会で2回戦止まりだった23歳のブーズコバとジャバーは、これが初対決となる。

「今日と似た試合になると思う。私は彼女のプレーが好きなの。彼女は凄いファイターだから、厳しい戦いになるでしょうね。彼女はすべてのボールを追いかけ、所狭しとコートを駆け回る。骨が折れる難しい試合になりそうだわ」とジャバーは次戦を見据えた。

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写真◎Getty Images

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