「キリオス家は大忙しなんだ」母と兄の不在を語るキリオス [ウインブルドン]

ウインブルドン準決勝に向けての練習でリラックスするニック・キリオス(オーストラリア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月27日~7月10日/グラスコート)の男子シングルス準決勝に進出したニック・キリオス(オーストラリア)は、今大会に父と姉が帯同している中、母親と兄が現地に来ていない理由を語った。

「母はしばらく体調がよくなかったんだ。ここまで移動できるほど今は元気じゃない。でも、オーストラリアン・オープンでさえも、ペースメーカーをつけているから、ストレスが大き過ぎて観にこられない。でも、よく話しているよ。彼女は“朝起きてライブスコアを見たよ。タフな試合だったんだね?”と言ってくるから、“どんな試合だったか全然わかってないだろ?”というような会話をするんだ。彼女がオーストラリアから見守ってくれているのはうれしいよ。ここに来ることができたらもちろん最高だ。でも、彼女はいろんなことを抱えているから。俺の犬に餌をあげないといけないしね。兄は5日前に赤ちゃんが生まれたばかりなんだ。この数日、キリオス家はいろんなことがあって大忙しだ。母が試合を観て誇りに思っていればいいね」

今大会2回戦で敗退したエマ・ラドゥカヌ(イギリス)がキリオスの勝利後、“NK”と魔法の杖で祝うツイートをしたことを素直に喜んだ。

「エマとそれほどたくさんは話したことがない。多くのレジェンドが彼女のような若い重要な選手に対して厳しい意見を言っているのを見て、傲慢だと感じて嫌になっていた。彼女はWTAツアーでこれから長く重要な選手として活躍するはずだ。19歳? でグランドスラムを勝ち獲れるほどの能力があるんだ。また勝てる可能性が高い。もし、応援してくれているのならうれしい。俺のテニスを楽しんでいるなら、素晴らしいね。俺も彼女のテニスを観るのは楽しい」

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写真◎Getty Images

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