「ただジョーダンブランドを身に着けたいだけ」赤いキャップ、シューズのキリオスにまた罰金?[ウインブルドン]

全身バスケットボールのウェアで練習コートに向かうニック・キリオス(オーストラリア)(Getty Images)


 ウインブルドンにはドレスコードの厳しいルールがあり、ほぼ全身白のウェアでないと認められないのは、よく知られている。それに対して、男子シングルス4回戦でニック・キリオス(オーストラリア)は、赤いキャップに赤白のバスケットボールシューズでコートに登場して話題となった。

 試合後の記者会見でキリオスは、ほとんどの質問に対して真摯に応えていたが、ある記者がウェアのことを厳しく問い詰めたところ、そのやり取りでは悪童ぶりを発揮した。

――ウインブルドンに厳しいドレスコードがあるのに、なぜこの会見に赤いキャップを被り、試合には赤いシューズで登場した?

「自分がやりたいようにやっているだけだ」

――君はルールを越えた存在なのか?

「いや、俺はルールを越えていない」

――じゃあなぜ?

「ただ、ジョーダンブランドを身に着けるのが好きなだけだ」

――でも、それを禁じるルールがあり、審判がそのことで君と話をするだろう。

「問題ないね。明日は白いのを着るよ」

――他の選手は?

「ウインブルドン以外の大会でも、誰もジョーダンブランドを身に着けてコートに入場たりはしないさ」

――凄く今議論になっているよ。

「気にしないよ。注目されるだけだ。いい宣伝になる」

ステファノス・チチパス(ギリシャ)との試合について、多くの批判が出ているが、無視する?

「気にしていない。俺はスマイルするだけだ。おかしくて笑っちゃうよ。この件についてチームのみんなと冗談を言っているよ。朝起きて、自分について書かれている記事を見て笑っている。過去に言われたことは忘れていないよ。でも、今俺は再び準々決勝に来ることができた。多くの人がそれを残念がっているのもわかっている。俺はいい気分だよ」

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