16年ぶりに出場のマレーが初戦でクエリーを圧倒「プレーするすべての試合を最大限に活かしたい」 [名誉の殿堂オープン]
ATPツアー公式戦の「インフォシス名誉の殿堂オープン」(ATP250/アメリカ・ロードアイランド州ニューポート/7月11~17日/賞金総額66万5330ドル/グラスコート)の男子シングルス1回戦で、第6シードのアンディ・マレー(イギリス)がサム・クエリー(アメリカ)を6-2 6-0で下して好スタートを切った。
第1ゲームでいきなりサービスゲームを落としたマレーは直後に追いつき、手にした6度のブレークポイントをすべてものにして54分で試合を締めくくった。
ウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)で2回戦敗退に終わった35歳のマレーは、ワイルドカード(主催者推薦枠)を受け取り同大会に16年ぶりに参戦した。過去2大会でのマレーは2006年のベスト4が最高成績で、4勝2敗の戦績を残していた。
「16年後にここに戻ってきて、ふたたびこのコートでプレーするとは素晴らしい。驚くべきことだ」とマレーはオンコートインタビューで語った。
「その間に本当にいろいろなことが起きた。4人の子供の誕生、結婚、そういった多くのことがあったけど、とにかく戻ってこれてうれしいよ」
風を考慮して厳しいところを狙い過ぎずとにかくファーストサーブを入れることを重視したというマレーは76%のファーストサーブを入れ、39%だったクエリーに差をつけた。
「本当に風が強く難しかったが、僕たちは与えられたコンディションの中でベストを尽くした」
ケガで一時は引退も考えながら手術を経て復帰して少しずつランキングを上げて52位にまで戻ってきたマレーは、「今はプレーするすべての試合を最大限に活かそうとしている。言うまでもなく僕は、ここ4~5年に多くの問題を抱えてきた。自分がどれほど終りに近いかはわからないけど、自分がキャリアの終りに向かっていることは自覚している。だからこそプレーする各試合、各大会を堪能し、それを最大限に活かし楽しみたいんだ」と話した。
今季のグラスコートで6勝2敗のマレーは、これでキャリアを通しての同サーフェスでの戦績を116勝25敗とした。これは男子では史上7番目の勝率で、1位が192勝29敗のロジャー・フェデラー(スイス)、2位は121勝20敗のジョン・マッケンロー(アメリカ)と109勝18敗のノバク・ジョコビッチ(セルビア)となっている。
マレーは次のラウンドで、アドリアン・マナリノ(フランス)を6-3 1-6 7-5で破って勝ち上がったワイルドカードのマックス・パーセル(オーストラリア)と対戦する。
そのほかの試合では第5シードのバンジャマン・ボンジ(フランス)、第7シードのイリ・ベセリ(チェコ)、第8シードのジェームズ・ダックワース(オーストラリア)、カンタン・アリス(フランス)、予選勝者のミッチェル・クルーガー(アメリカ)とクリストファー・ユーバンクス(アメリカ)が2回戦に駒を進めた。
写真◎Getty Images
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