勢いに乗るムゼッティがツアー初優勝後の初戦に勝利「僕は先週の経験から多くを学んだ」 [クロアチア・オープン]

写真はハンブルク・ヨーロピアン・オープンでのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「プラバ・ラグナ・クロアチア・オープン・ウマグ」(ATP250/クロアチア・ウマグ/7月25~31日/賞金総額59万7900ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、前週のハンブルグでツアー初タイトルを獲得したばかりのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)がアルヤズ・ベデネ(スロベニア)を6-2 3-6 6-1で倒して勢いを継続させた。

「僕は先週の経験から多くを学んだと思う。僕は人間として、プロのプレーヤーとして成長した。この試合でも多くの難しい瞬間があったけど、僕はポジティブな姿勢を崩さず戦うことができた。だからこそ僕は今日勝てたんだ。アルヤズは特に第2セットと第3セットの出だしに非常にいいプレーをしていた。だから彼のサービスゲームをブレークするのは簡単なことではなかったよ」とムゼッティは試合後の記者会見で語った。

 世界ランク自己最高の31位となってウマグに乗り込んだムゼッティはカルロス・アルカラス(スペイン)を破ったハンブルク決勝の勢いをそのまま持ち込み、多彩なショットを披露して第1セットを先取した。第2セットは序盤にブレークを許したベデネがそこから奮起してセットオールに追いつき、第3セットでは出だしにブレークを交わし合ったあと、ムゼッティが勝利に向けて突き進んだ。

「僕は昨日ウマグに到着したから、休息して100%回復するのは難しかった。自分の体調についてはまだ何とも言えないけど、勝てて本当にうれしいよ」とムゼッティはコメントした。

 第8シードのムゼッティは次のラウンドで、前日に勝ち上がりを決めていた予選勝者のマルコ・チェッキナート(イタリア)と対戦する。ふたりは昨年のフレンチ・オープン3回戦で一度対決しており、ムゼッティがフルセットで勝っている。またふたりは4月のマラケシュで、ペアを組んでダブルスをプレーしていた。

「友好的なイタリア人対決さ。僕らは親しい友人同士なんだ。彼はツアーでもっとも仲のいい友人のひとりなんだ。彼とコートを分かち合えてうれしいし、対戦を楽しみにしているよ」とムゼッティは次戦について話した。

 そのほかの試合では第5シードのアレックス・モルチャン(スロバキア)、ベルナベ・サパタ ミラージェス(スペイン)、ファクンド・バグニス(アルゼンチン)、予選勝者のコランタン・ムーテ(フランス)とフランコ・アガメノン(イタリア)、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のノルベルト・ゴンボス(スロバキア)が2回戦に駒を進めた。

 第6シードのダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)はムーテに4-6 2-6で敗れ、初戦でシードダウンを喫した。

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写真◎Getty Images

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