ティームが苦闘の末に8強入り「困難を切り抜け勝つことができて本当によかった」 [ジェネラリ・オープン]

写真はドミニク・ティーム(オーストリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ジェネラリ・オープン」(ATP250/オーストリア・チロル州キッツビューエル/7月25~30日/賞金総額59万7900ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、同国のスターでもあるドミニク・ティーム(オーストリア)が予選から勝ち上がったセバスチャン・オフナー(オーストリア)との同胞対決を6-2 3-6 6-3で制して8強入りを決めた。

 昨年に右手首を負傷して長期の戦線離脱を強いられ、3月に復帰したあとも数ヵ月に渡ってまったく勝てずに苦労していたティームだが、これで3大会連続で最低でも準々決勝に進出したことになる。

「今日もまた素晴らしい雰囲気だった。勝つことができて本当にうれしい。昨日とは明らかにコンディションが違った。違いに適応し、またオフナーに対してプレーするのは簡単ではなかったよ。僕たちは頻繁に一緒に練習しており、互いをよく知り合っているからね」とティームは試合後のオンコートインタビューで語った。

「最後は素晴らしい戦いだった。困難を切り抜け、勝つことができて本当によかったよ」

 3週間前のバスタッドまでかつてなら問題なく倒していた相手にも勝てなかったティームは2022年シーズンのツアーレベルで未勝利の状態が続いていたが、その後の彼はここ9試合で7勝を挙げている。

「ショットメイキングに大きな違いはなかった。細かい部分がスコアを分けたと思う。第3セットで彼は2度に渡ってワンブレークアップでリードしたけど、僕はその都度直ぐにブレークバックすることができた。もし彼がキープしていたら第3セットで僕を引き離していき、もしかしたら違った結果になっていたかもしれない。でもあの2度に渡るブレークバックはカギとなる瞬間だった」とティームは試合を振り返った。

 ティームは次のラウンドで、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のイワン・ガホフ(ロシア)を6-3 6-7(5) 6-4で破って勝ち上がったヤニック・ハンフマン(ドイツ)と対戦する。

 そのほかの試合では第3シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)、第5シードのアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)、第7シードのペドロ・マルチネス(スペイン)、ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)、イリ・レヘカ(チェコ)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したフィリップ・ミソリッチ(オーストリア)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 ラヨビッチが第4シードのアスラン・カラツェフ(ロシア)を7-5 6-3で、レヘカは第8シードのジョアン・ソウザ(ポルトガル)を7-6(6) 1-6 6-3で倒してそれぞれシードダウンを演じた。

 準々決勝ではバウティスタ アグートがレヘカと、ラモス ビノラスがマルチネスと、ラヨビッチはミソリッチと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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