ノリーのタイトル防衛を阻止したメドベージェフが今季初優勝 [ミフェル・オープン]
ATPツアー公式戦の「ミフェル・オープン」(ATP250/メキシコ・ロス カボス/8月1~6日/賞金総額92万625ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第3シードのキャメロン・ノリー(イギリス)を7-5 6-0で下して今季初優勝を飾った。試合時間は1時間23分。
「どの試合も非常によかったけど、決勝は常に特別な意味を持つものだ。決勝では今週のベストプレーヤーと対戦するから常にハイレベルの戦いになる。このような重要な試合で高いレベルといいショットを見せることができて本当にうれしいよ」とメドベージェフは試合後のオンコートインタビューで語った。
世界ナンバーワンのメドベージェフがツアー大会でタイトルを獲得したのは、昨年9月のUSオープン以来で通算14回目となる。決勝での戦績は、14勝12敗となった。
前半に競り合いながらも最後の8ゲームを連取して試合を締めくくったメドベージェフは、「簡単ではなかった。カム(ノリー)は素晴らしい選手だから、激しい戦いになったよ。彼と対戦するときはすべてのポイントでファイトしなければならないんだ」と試合を振り返った。
この結果でメドベージェフは、ノリーとの対戦成績を2勝0敗とした。両者は2019年1月に上海(ATP1000/ハードコート)の2回戦で一度顔を合わせており、メドベージェフが6-3 6-1で勝っていた。
今大会でのメドベージェフは初戦となった2回戦で予選勝者のリンキー・ヒジカタ(オーストラリア)を6-4 6-3で、準々決勝でリカルダス・ベランキス(リトアニア)を6-2 6-2で、準決勝では第4シードのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を7-6(0) 6-1で破って1セットも落とさず決勝進出を決めていた。
メドベージェフは昨年末のパリ・マスターズを皮切りに5度連続決勝で敗れていたが、この日は落ち着きを保ってきっちりと勝ちきった。
「テニスのいい点は、1週間でシーズンの傾向を覆せることだ。ここで勝つ前、僕は決勝で5連敗を喫していた。それはいいことじゃない。僕はもっといい結果を望んでいるんだ」とメドベージェフは試合後の記者会見でコメントした。
「何が起こるかはわからないものだ。確かにこの決勝前、僕は通常より少し余計にナーバスになっていた。でもこの決勝に勝つことができて本当に幸せだよ」
昨年の大会でツアー初優勝を飾っていたが連覇にあと一歩届かなかったノリーは、「僕は懸命に戦ったけど、ダニールがよすぎた。彼と彼のチームはこの結果に相応しい素晴らしい仕事をしたよ」と勝者を称えた。
これに先立ち行われたダブルス決勝では、ウイリアム・ブランバーグ(アメリカ)/キツマノビッチが第4シードのレイブン・クラーセン(南アフリカ)/マルセロ・メロ(ブラジル)を6-0 6-1で退けチャンピオンに輝いた。
写真◎Getty Images
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