フルカチュがキリオスの快進撃を食い止め準決勝へ「彼と対戦できて光栄だった」 [ATPモントリオール]
ATPツアー公式戦の「ナショナルバンク・オープン」(ATP1000/カナダ・ケベック州モントリオール/8月8~14日/賞金総額657万3785ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第8シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)がニック・キリオス(オーストラリア)を7-6(4) 6-7(5) 6-1で倒してベスト4に進出した。
「ニックはここ数週間に渡って素晴らしいテニスをしていたから、彼と対戦できて光栄だった。ファンも楽しんでくれたことを願っているけど、僕は最終的な結果に満足している」とフルカチュは試合後のオンコートインタビューで語った。
「僕は本当にいいスタートを切った。ニックは恐らくどこかケガをしていたようで、それが彼のサービスに影響を与えていたかもしれない。お互いに非常にいいプレーをしているとき、そのわずかなパーセンテージが違いを生むことになるからね」
第1セットから身体に何らかの問題を抱えている様子を見せていたキリオスは、スイッチが切れたかと思えばまた入ったかと思わせる断続的な様子ながらも必死に食らいついていた。彼は第1セットをタイブレークで落としたが、同じくタイブレークにもつれ込んだ第2セットを取り返した。
しかし第3セットでのキリオスは目に見えて身体の問題に苦しみ、同じようなペースを維持できなくなっていた。キリオスが試合後に明かしたところによると、第3セットの前にフルカチュが着替えるために長めのトイレ休憩を取ったことが彼の身体によくない影響をもたらしたようだった。
「先週も身体の感じはあまりよくなかった。5~10分プレーを止めてしまうと、それは僕の身体によくない影響を与える。休止後は身体が非常に硬くなり、適切な動きをすることができなかった。腹筋は痛んでいた。それ(フルカチュのトイレ休憩)は規則の範囲内だから、文句を言うつもりはない。ただ、身体が完全に固まってしまったんだ」とキリオスは説明した。実際に第3セット序盤のプレー中に、彼は「動けない!」と誰にともなく叫んでいた。
キリオスはアトランタで膝を痛めてシングルスの棄権を余儀なくされたが、ダブルスではプレーを続けてタイトルを獲得した。さらに彼は翌週のワシントンDCでは単複で優勝し、かなりの試合数をこなしていた。
フルカチュは次のラウンドで、第6シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を6-1 6-2で破って勝ち上がった第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)と対戦する。
もうひとつの準決勝は、パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)とダニエル・エバンズ(イギリス)の顔合わせとなった。カレーニョ ブスタが予選勝者のジャック・ドレイパー(イギリス)を7-6(4) 6-1で退け、エバンズはトミー・ポール(アメリカ)に1-6 6-3 6-4で逆転勝利をおさめた。
写真◎Getty Images
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