ルードが準々決勝で地元モントリオール出身のオジェ アリアシムに圧勝「今日はすべてが僕に有利な方向に進んだ」 [ATPモントリオール]

写真はキャスパー・ルード(ノルウェー)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ナショナルバンク・オープン」(ATP1000/カナダ・ケベック州モントリオール/8月8~14日/賞金総額657万3785ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)が第6シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を6-1 6-2で下してベスト4に進出した。

 オープニングゲームをブレークされたルードはそこから迅速に立ち直り、アグレッシブでありながら安定性も兼ね備えたプレーで10ゲームを連取して一気に主導権を握ると1時間14分で試合を締めくくった。地元モントリオール出身のオジェ アリアシムが25本のアンフォーストエラーを犯したのに対し、安定したプレーを見せたルードは9本に抑えた。

「これはすべてが一方に有利な方向に進むという日のひとつであり、幸運にも僕が有利な側となった。フェリックスのような選手相手に戦うときは少しは幸運に頼らなければならない部分もあるけど、すべてが自分に有利な方向に転ぶとは予想していなかったよ」とルードは試合後のオンコートインタビューで語った。

「出だしは難しく、僕はブレークされてしまったけど、そこから流れを逆転させることができた。僕は必要なショットを打ち、彼に多くのボールを打たせることができた。それがゲームプランであり、うまく機能したよ」

 カナダの観衆を気遣う様子を見せたルードは「彼(オジェ アリアシム)はここまで、今日よりいいプレーをしていたに違いない。僕も以前に彼が(今日より)ずっといいプレーをするのを観てきた」とオジェ アリアシムを気遣い、「ここは彼の母国だから残念だ。もしかしたらそれが要因だったのかもしれない。それでナーバスになることもあるけど、僕にはわからないから彼の代弁をするつもりはないよ。今日は勝つことができて幸運だった」と話した。

 一方のオジェ アリアシムは試合後の記者会見で「このような大会で負けるのは常に非常に残念だけど、ここでは尚更だ。これは僕たちが毎年プレーできる大会(隔年でモントリオールとトロントの場所を変えて開催される)じゃないから、ここでプレーすることは僕にとって本当に特別なんだ」と失望を露わにし、「試合が終わってからずっと、何が起こったのかについて考えていた。もしかすると昨日のキャメロン・ノリー(イギリス)に対するストレート勝利で期待が高くなりすぎていたのかもしれない。僕は今日できること駆使して戦おうとするのではなく、(快勝した昨日と)同じことを繰り返そうとしていたのかもしれない」と反省した。

「僕は毎回、勝っても負けてもすべての試合から何かを学ぼうとしている。今日の試合から何を学べるか考えてみるよ。重要なのは、僕が来週に向けてしっかり立ち直ることだ。特にこのような大会でいい試合を2つしたあと今日のような負け方をするというのは僕にとって珍しいことだからね。重要なのは何が起こったのかを理解し、それを修正して先に進んでいくことだ」

 ルードは次のラウンドで、ニック・キリオス(オーストラリア)を7-6(4) 6-7(5) 6-1で破って勝ち上がった第8シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)と対戦する。

 もうひとつの準決勝は、パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)とダニエル・エバンズ(イギリス)の顔合わせとなった。カレーニョ ブスタが予選勝者のジャック・ドレイパー(イギリス)を7-6(4) 6-1で退け、エバンズはトミー・ポール(アメリカ)に1-6 6-3 6-4で逆転勝利をおさめた。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles