「目の前の各試合を自分にとってのチャレンジと受け止めている」とアルカラス [ウェスタン&サザン・オープン]

写真は記者会見でのカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月14~21日/賞金総額697万1275ドル/ハードコート)の大会前に行われた記者会見で、前週のモントリオールで自らの高いステイタスに伴うプレッシャーに押しつぶされていたと明かしていた19歳のカルロス・アルカラス(スペイン)が現在の心情を語った。

「僕は今、これまでと同じように居続けるために目の前の各試合を自分にとってのチャレンジと受け止めている。僕は世界4位で大会の優勝候補の一角と見られているから、プレッシャーに対処するのは少し難しいけどね」とアルカラスは大きな大会前にトップ選手を対象に行われる恒例の記者会見の場で話した。

「でも僕は、ベストを尽くしてトレーニングしている。僕は上達するために練習しており、クレーコートシーズンとマイアミでやっていたテニスができるように努力している。同じようにやるというのは、僕にとってチャレンジだ」

 今季に入ってマイアミとマドリッドでATPマスターズ1000大会のタイトルを獲得したアルカラスは同じく並外れた調子だったアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)にフレンチ・オープン準々決勝で敗れるまでほぼ一貫して破竹の勢いを見せていたが、そのあと幾分出力を落とした感がある。モントリオールでは初戦だった2回戦で敗退し、その際にキャリアで初めてプレッシャーに苦しめられていると告白していた。

「モントリオールで起きたことのすべてを僕は理解した。優勝候補のひとりと見なされることのプレッシャー、今のようなランキングであることの重圧にうまく対処することができていなかった。僕は自分を鍛え、自分が今どこにいるのかを見せるためにここにいる。僕はプレッシャーを自分の力にできるような選手になろうとしているところなんだ。世界最高の選手たちと対戦することはわかっているから、ベストを尽くすよ」

 ここまで42勝8敗の戦績を残しているアルカラスが『クレイジー』と表現した自分の成功により、自分と対戦する選手が特別に気合を入れてレベルを引き上げてくるようになったと感じていたが、その事実をポジティブに受け止めている。

「賛辞として受け取っているよ。すべての選手が僕に対してよりよいプレーをしようと自らを駆り立てて向かってくる。彼らはアグレッシブに、または高いレベルでプレーしなければ厳しいとわかっているからそうするんだ。僕はそれを誉め言葉として受け止めることにするよ」とアルカラスは語った。

 上位8シードは初戦がBYEで免除されており、第3シードのアルカラスは2回戦でニコラス・バシラシビリ(ジョージア)を6-0 6-1で破って勝ち上がったマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)と対戦する予定になっている。

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写真◎Getty Images

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