ノリーが3時間を超える死闘の末にアルカラスから初勝利、チョリッチとの準決勝へ [ウェスタン&サザン・オープン]

写真はキャメロン・ノリー(イギリス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月14~21日/賞金総額697万1275ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第9シードのキャメロン・ノリー(イギリス)が第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)に7-6(4) 6-7(4) 6-4で競り勝ちベスト4に進出した。

 ここまでアルカラスに3連敗していたノリーは、4度目の挑戦で初勝利をおさめた。

 タイブレークを制して第1セットを先取したノリーは第2セットで4-1とリードしながら巻き返されてセットオールに追いついたが、第3セットでは逆に1-3から挽回して3時間を超える死闘の末に勝利を掴んだ。この日のアルカラスはベストの調子ではなかったものの幾つかの目覚ましいポイントで会場を沸かせたが、ノリーが揺るぎない堅固さでこれに対抗した。

「素晴らしいよ。カルロスを称えたい。僕は第2セットで先にブレークして4-1とリードしたけど、ややビジョンを失っていた。恐らくどうやって次のポイントを取るかに集中する代わりに、試合を終わらせることについて考え過ぎていたんだ。そのせいかやや硬くなってしまい、彼はレベルを引き上げて僕に何も与えてくれなくなった」とノリーは大接戦を振り返った。

 ツアー有数のフィットネスレベルと耐久力で知られるノリーは、「ただただ食らいついていきたかった。僕が彼より優れている唯一のものはフィジカル的部分だからね。だからラリーを可能な限りフィジカル的にきついものにし、簡単にポイントを取らせないようにしたんだ」と勝因について説明した。

「彼は相手選手のラケットを弾き飛ばせる選手だから、彼との対戦は難しい。彼がフォアハンドでラリーの主導権を握っているときは本当に厳しく、大いに走らされる。僕はとにかく相手の嫌がるところに返球しようとしなければならなかった。何とかいいサービスを打つことができ、これまでの対戦よりも多くのことを改善することができたよ」

 ノリーは次のラウンドで、第7シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を6-4 6-4で破って勝ち上がったボルナ・チョリッチ(クロアチア)と対戦する。

 肩のケガで昨季の大半を棒に振って世界ランクを152位まで落としているチョリッチは今大会にプロテクト・ランキング(ケガなどで長期休養を余儀なくされた選手への救済措置)で出場し、2回戦で第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)を倒す番狂わせを演じていた。

 前週のモントリオール1回戦で敗れてからどのようにして高いレベルに達したのか聞かれたチョリッチは、「正直に言って、よくわからない。先週は酷いプレーをしていたからね。月曜日に負けて、たくさん練習しようと決めてハードワークを積んだんだ。コートで多くの時間を費やしたから、それがカギだったじゃないかな。多くのセットをプレーして自分のテニスを見つけ出そうとしていたんだ」と明かした。

「シンシナティに来てから、サービスが凄くよくなり始めた。先週はサービス練習たくさんしたよ。肩が少し心配だったけどリスクを犯したんだ。懸命に練習した成果が出たよ」

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写真◎Getty Images

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