2019年大会覇者メドベージェフがフリッツを下して準決勝へ、アルカラスはノリーに惜敗 [ウェスタン&サザン・オープン]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月14~21日/賞金総額697万1275ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第11シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を7-6(1) 6-3で下してベスト4に進出した。

 自分のサービスゲームで試合を開始したフリッツは5-4で1本、6-5では2本のセットポイントを握ったが、そのピンチをいずれも凌いでキープしたメドベージェフがタイブレークに持ち込み第1セットをもぎ取った。メドベージェフは第2セット第2ゲームで初のブレークに成功すると、そのリードを守りきって1時間37分で試合を締めくくった。

 今大会に6年連続出場となる26歳のメドベージェフは、2019年にATPマスターズ1000大会の初タイトルを獲得。昨年は準決勝で、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)に6-2 3-6 3-6で敗れていた。

 メドベージェフは次のラウンドで、ジョン・イズナー(アメリカ)を7-6(5) 5-7 6-3で破って勝ち上がった第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する。

「彼との対戦が簡単にいくはずはないとあらかじめわかっていた。もっとも重要なのは、辛抱強さを保つことだった。自分ではコントロールできない状況がたくさんあるだろうからね」とチチパスは試合後のオンコートインタビューで語った。

 チチパスは次戦を見据え、「自分のプレーをしなければならない。ここまでもいいプレーをしてきたけど、ダニールのような強敵が相手だと簡単には勝てないよ」とコメントした。

 もうひとつの準決勝は、キャメロン・ノリー(イギリス)とボルナ・チョリッチ(クロアチア)の顔合わせとなった。第9シードのノリーが第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)に7-6(4) 6-7(4) 6-4で競り勝ち、チョリッチは第7シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を6-4 6-4で退けた。

 第2セット1-4から挽回してタイブレークの末にセットオールに追いついたアルカラスは第3セットで先にブレークして3-1とリードしたが、次のサービスゲームをキープできず4-4からブレークを許して過去3戦全勝だったノリーに初黒星を喫した。

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写真◎Getty Images

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