クビトバがツアー30勝目に王手、ガルシアは大会史上初の予選から決勝進出 [ウェスタン&サザン・オープン]

写真はカロリーヌ・ガルシア(フランス)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「ウェスタン&サザン・オープン」(WTA1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月15~21日/賞金総額252万7250ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、世界ランク28位のペトラ・クビトバ(チェコ)が同24位のマディソン・キーズ(アメリカ)を6-7(6) 6-4 6-3で倒して今季2勝目に王手をかけた。

 キーズに対して5勝4敗と勝ち越したクビトバは、同大会で初の決勝進出を決めた。彼女は2014年と18年に準決勝まで勝ち上がったが、いずれもそこで敗れていた。

「素晴らしいバトルだった。マディソンは本当に凄い試合をしたわ。本当に本当に厳しい試合だった」とクビトバは試合を振り返った。

「正直に言って、これは本当に特別なことよ。試合に向かうとき、私はここでは一度も決勝に進出したことがないと考えていたの。私は本当に多くの決勝を戦ったけど、この大会では一度もなかった。ついにここまで辿り着いたわ。明日がどのように終わるか誰にもわからないけど、これは私にとって既に大きな一歩よ」

 ツアー30勝目を目指すクビトバはキャリア40回目となる決勝で、第6シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)を6-2 4-6 6-1で破って勝ち上がった予選勝者のカロリーヌ・ガルシア(フランス)と対戦する。

 試合を通してガルシアがウィナー24本でアンフォーストエラー18本だったのに対し、サバレンカは16本決めたウィナーの倍に当たる32本のアンフォーストエラーを犯した。

 好スタートを切ったガルシアは第1セットを支配したが、第2セットは流れを引き寄せたサバレンカが取り返し、最終セットではガルシアが先にブレークして3-1としてふたたび主導権を奪い返したところで雨により中断を余儀なくされた。

 長い待ち時間を経て再開されたあとにガルシアはピンチを凌いでキープして4-1とリードを広げ、さらにもう一度ブレークして試合を締めくくった。

「第一にWTA1000レベルの大会で決勝に進出するのは本当に久しぶりであり、加えて今日のシナリオは驚くべきものだった。(雨で)何度も中断しなければならず、いつコートに戻れるのかわからなかった。長い中断で、待っている間に何をしたらいいのかわからず難しかったわ」とガルシアは振り返った。

「(第3セット)3-1で中断したあとに戻った際の準備には満足している。私はすべてのポイントで戦う用意ができており、それが違いを生み出した」

 世界35位のガルシアは6月以降に2大会で優勝して26試合で勝っており、女子ツアーの誰よりも多くの勝利を挙げている。今大会で予選から7連勝する過程で彼女は世界4位のマリア・サカーリ(ギリシャ)と同8位のジェシカ・ペグラ(アメリカ)を倒しており、7位のサバレンカを合わせて3人のトップ10プレーヤーを撃破して勝ち上がってきた。

 同大会史上で初めて予選から決勝に進出したガルシアは、「間違いなく、誰も予想していなかったでしょうね。予選から長い道のりだったわ」と試合後にコメントした。

 足のケガで春に一時ツアーを離れていたガルシアは5月のフレンチ・オープンで復帰して同胞のクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)と組んだ女子ダブルスで2度目の地元優勝を飾り、それ以来シングルスでも勝利を重ねている。

 ダブルスは決勝が行われ、第7シードのリューメラ・キッチュノック(ウクライナ)/エレナ・オスタペンコ(ラトビア)がニコール・メリカ マルチネス(アメリカ)/エレン・ペレス(オーストラリア)を7-6(5) 6-3で下して今季2つ目のタイトルを獲得した。


女子ダブルス優勝のリューメラ・キッチュノック(ウクライナ/右)とエレナ・オスタペンコ(ラトビア)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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