ベレッティーニがマレーを倒して4年連続16強入り「過去から学び、おかしたミスから学ぶものだ」 [USオープン]
今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第13シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)が元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)を6-4 6-4 6-7(1) 6-3で倒してベスト16に進出した。
ビッグサーブで知られるベレッティーニはサービスゲームで評判に違わぬ強さを見せ、その高いキープ力を基盤に優勢に試合を進めていった。第3セットではほぼ自分のミスのせいでタイブレークを落とし、第4セットでも第1ゲームでブレークされたが、直ぐに立ち直って直後にブレークバックした。4-3からぶたたびマレーのサービスゲームを破ったベレッティーニは、続くサービング・フォー・ザ・マッチをキープして4年連続となる4回戦進出を決めた。
「過去から学び、そしておかしたミスから学ぶものだ」とベレッティーニは試合後オンコートインタビューで語った。
「(第3セットの)ブレークポイントで僕はアグレッシブさが足りなかったけど、それがテニスだ。アンディはあのセットでブレークされないようにするため、本当にいいプレーをしていたと思う。でも僕はフィーリングがよくなり、多くのチャンスを作った。だから第4セットでも同じようにできればと考えていたよ。僕はチャンスを手にし、それをものにしたんだ」
2019年大会で4強入りしてグランドスラム大会で最初の成功をおさめていたベレッティーニは次のラウンドで、予選勝者のダニエル エライ・ガラン(コロンビア)を6-4 5-7 6-4 6-4で破って勝ち上がったアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)と対戦する。
ケガとコロナ感染を経て復調の過程に取り組んでいたベレッティーニはモントリオールとシンシナティのATPマスターズ1000の2大会で初戦負けを喫していたが、ニューヨーク入りしてから本来の調子を取り戻しつつあるように見える。
「硬くなるのは普通だ。数年前にここでガエル・モンフィス(フランス)とプレーしたときもそう自分に言い聞かせたんだ。マッチポイントでダブルフォールトを犯したけど、それはありがちなことだとね。それが人生だ。僕は次はもっと勇敢にプレーしようと自分に言い聞かせた。それが第4セットで僕がやろうとしていたことだったんだ」とベレッティーニはコメントした。
2012年大会チャンピオンのマレーは年末世界ランク1位に輝いた2016年以来のUSオープン4回戦進出を目指していたが、一歩及ばなかった。
写真◎Getty Images
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