ティアフォーがナダルを倒す殊勲の勝利「幸せという言葉では足りない」 [USオープン]
今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月29日~9月11日/ハードコート)の男子シングルス4回戦で、第22シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)が第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)を6-4 4-6 6-4 6-3で倒す番狂わせを演じた。
意欲に満ち満ちた24歳のティアフォーは、3時間34分の戦いを通して恐れ知らずのプレーを見せた。彼がトップ5の選手から勝ち星を挙げたのは、これが3度目となる。
「幸せという言葉では足りない。ほとんど涙が出そうだ。信じられない。僕は今日、素晴らしいテニスをした。何が起きたのかよくわからないよ」とティアフォーは試合後のオンコートインタビューで語った。
過去2度の直接対決で1セットも取ることができていなかったティアフォーだが、この日は49本のウィナーを叩き込み、第3セット1-3から5ゲームを連取して勝利をもぎ取った。
第4セット4-3の場面で40-0から追い上げられて2度のデュースを経て何とかサービスゲームをキープしたゲームを振り返り、「4-3の40-0となったとき、僕の足はセメントで固まったようだった。あのゲームから何とか抜け出し、勝利のためにサービスを打たなくてもいいよう神に祈らなければならなかった。あのゲームから抜け出せた僕はラッキーだったよ。今日の僕はラファに敬意を払い過ぎず、大観衆の前で試合に勝つためにコートに出てきたんだ」
ナダルは今大会で、5度目の優勝と23回目のグランドスラム制覇を目指していた。そしてナダルが予想外の敗戦を喫したことで、カルロス・アルカラス(スペイン)とキャスパー・ルード(ノルウェー)に世界ランク1位への扉を開くことになった。
「最初にシーンに登場したとき、多くの人々が僕に期待していると感じていた。僕はそれに対して心の準備ができていなかった。そこまで成熟していなかったんだ」とティアフォーはここまでのキャリアを振り返った。
「ここ数年はあまり注目されなかったけど、僕はその間に成長することができた。僕には素晴らしいチームがついている。僕は努力を続けており、自分の人生に満足している。僕は自分らしく自分のやり方で愛する競技を楽しんでいる」
一方で敗れたナダルは、「違いは簡単だ。僕はまずいプレーをし、彼はいい試合をした。結局のところ、そういうことだ」とコメントした。
「僕は高いレベルを長く維持することができなかった。動きも速さが足りず、彼は非常に早いタイミングでボールをとらえることができていたから押し返せなかった」
母国のグランドスラム大会で初の8強入りを決めたティアフォーは次のラウンドで、第7シードのキャメロン・ノリー(イギリス)を6-4 6-4 6-4で破って勝ち上がった第9シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と対戦する。
ルブレフはこれまでグランドスラム大会で5度準々決勝をプレーしてきたが一度も勝ったことがなく、ともに初の準決勝進出をかけた戦いとなる。
写真◎Getty Images
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