ケガからの復帰に取り組むティームとワウリンカが揃って2回戦へ、コルダはベスト8に一番乗り [モゼール・オープン]

写真は2020年ロレックス・パリ・マスターズでのスタン・ワウリンカ(スイス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「モゼール・オープン」(ATP250/フランス・メス/9月19~25日/賞金総額59万7900ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス1回戦で、ケガからの復帰に取り組み続けてきたドミニク・ティーム(オーストリア)とスタン・ワウリンカ(スイス)が揃って勝利をおさめた。

 予選2試合を勝ち抜いて本戦を入りを決めたあと復調の手応えを口にしていたワウリンカは1回戦でジョアン・ソウザ(ポルトガル)を7-6(1) 6-2で下し、今季のツアーレベルでマッチ4勝目を挙げた。

「彼とプレーするのは常に難しい。過去に何度か対戦したけど、いつも厳しい試合だった。勝てて本当にうれしいよ。同じ大会で3試合に連続で勝ったのは2年以上ぶりだから、素晴らしいことだ」とワウリンカは試合後にコメントした。

 足のケガで約13ヵ月の戦線離脱を余儀なくされていたワウリンカは次のラウンドで、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦する。上位4シードは初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。ふたりは過去3戦してメドベージェフが2勝しているが、最後に対決した2020年オーストラリアン・オープン4回戦ではワウリンカが勝っている。

「これは最大のテストだ。彼は世界トップクラスの選手で、常に難しい相手だ。凄く難しい試合になると思うけど、彼に対して自分の力を試すことができるのは楽しみだよ」とワウリンカは次戦を見据えた。

 一方のティームはワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した地元選手のリシャール・ガスケ(フランス)を6-3 7-6(3)で退け、ディフェンディング・チャンピオンで第2シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)に対する2回戦に駒を進めた。

 勝利への過程でバックハンドで何本かの目覚ましいウィナーを叩きこんだティームは、「彼はデビスカップで2試合に勝っていい調子でここに乗り込んできたから、これはいいサインだ。長いラリーをしてリズムを掴むこともでき、フィジカル面での感触もいい。何より勝つことができて本当にうれしいよ」と試合後のオンコートインタビューで語った。

 この日は2回戦が1試合行われ、セバスチャン・コルダ(アメリカ)が第3シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を6-3 7-6(6)で倒してベスト8進出一番乗りを決めた。

 そのほかの試合では第7シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)、バンジャマン・ボンジ(フランス)、ミカエル・イーメル(スウェーデン)、予選勝者のグレゴワール・バレール(フランス)が初戦を突破した。

 第5シードのアドリアン・マナリノ(フランス)はイーメルに5-7 0-6で敗れ、初戦でシードダウンを喫した。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles