トップシードのメドベージェフは初戦敗退、ワウリンカが殊勲の勝利で準々決勝へ [モゼール・オープン]
ATPツアー公式戦の「モゼール・オープン」(ATP250/フランス・メス/9月19~25日/賞金総額59万7900ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、予選から勝ち上がってきた元世界ランク3位のスタン・ワウリンカ(スイス)が第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-4 6-7(7) 6-3で倒す番狂わせに成功した。
上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、メドベージェフはこれが初戦だった。
ワウリンカは第2セットのタイブレーク6-5からのマッチポイントをものにし損ね、勝負の行方は第3セットに持ち込まれた。しかし彼はそれで挫けることなく最終セットの出だしに3-0とリードを広げ、メドベージェフを勢いに乗せなかった。
「タイブレークの終盤に少しショットを躊躇し始めてしまい、少しフラストレーションを感じた。彼はディフェンスが最高にうまい選手のひとりだから、あまり考え過ぎずにしっかりボールを打ち抜いていかないといけないんだ。いくつかミスを犯したけど、全般的に素晴らしいレベルでプレーできたと思う。この勝利にとても満足しているよ」とワウリンカは試合後のオンコートインタビューで語った。
メドベージェフは最後まで戦い、最終ゲームでもふたたびマッチポイントを凌ぐ粘りを見せた。しかしワウリンカのほうも精神的に折れず、最終的にそのゲームをキープして試合をきっちり終わらせた。これでふたりの対戦成績は2勝2敗となった。
「僕たちはいつも凄い戦いを演じてきた。彼は世界トップクラスの選手であり、コート外でも凄くいい奴なんだ。だから彼と対戦するのは常に素晴らしいことだよ」とワウリンカはコメントした。
足のケガで約13ヵ月の戦線離脱を余儀なくされていたワウリンカは次のラウンドで、予選勝者のグレゴワール・バレール(フランス)を6-4 6-3で破って勝ち上がったミカエル・イーメル(スウェーデン)と対戦する。
同日に行われたもうひとつの注目マッチでは、ディフェンディング・チャンピオンで第2シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)がワウリンカと同じく元世界3位のドミニク・ティーム(オーストリア)を6-3 6-4で退けた。
ティームは前週にレンヌで開催されたチャレンジャー大会で決勝に進出して弾みをつけ、今大会の1回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した地元選手のリシャール・ガスケ(フランス)に勝っていたが、フルカチュは非常に堅固なプレーでティームとの対戦成績を3戦全勝とした。
そのほかの試合では第4シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)、第7シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)、アルトゥール・リンデルネック(フランス)、ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。
リンデルネックが第5シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)を7-6(11) 6-3で下してシードダウンを演じ、今季を最後に引退すると発表している37歳のジル・シモン(フランス)はソネゴに6-7(2) 4-6で敗れた。
準々決勝ではフルカチュがリンデルネックと、ルーネがブブリクと、ソネゴはセバスチャン・コルダ(アメリカ)と顔を合わせる。
写真◎Getty Images
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