ジョコビッチが単複2勝で欧州選抜を牽引 [第5回レーバー・カップ]

写真はナイトセッションのシングルスで勝ち星を挙げたノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 2017年に創設された『欧州選抜vs世界選抜』のチーム対抗戦「第5回レーバー・カップ」(イギリス・ロンドン/9月23~25日/室内ハードコート)の大会2日目が終了し、欧州選抜が世界選抜に対して8対4とリードを奪った。

 3日間に渡って5つのセッションが行われるこの大会は、チームが勝つためには13ポイントを獲得する必要がある。各試合の勝利は金曜日が1ポイント、土曜日が2ポイント、日曜日は3ポイントの価値を持つ。

 心を揺さぶられるロジャー・フェデラー(スイス)の引退試合と「個人的理由」によりラファエル・ナダル(スペイン)が棄権したあと、『ビッグ3』のもうひとりのメンバーであるノバク・ジョコビッチ(セルビア)が欧州選抜を牽引した。

 ジョコビッチはまずシングルスでフランシス・ティアフォー(アメリカ)を6-1 6-3で粉砕し、それからマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)と組んだダブルスでアレックス・デミノー(オーストラリア)/ジャック・ソック(アメリカ)を7-5 6-2で退け欧州選抜に8-4のリードをもたらした。

 前夜の感動的なセレモニーの間に一歩引いて暖かくすべてを見守ったジョコビッチはこの日、7月のウインブルドン以来となる試合を圧倒的な強さで駆け抜けた。数ヵ月ぶりの試合だというのに錆付いた様子をまったく見せなかったジョコビッチは驚くべき正確さでストロークを叩き込み、ティアフォーにつけ入る隙を与えなかった。

 そのあとふたたびコートに戻ったジョコビッチは初めて組んだベレッティーニとのダブルスで2勝目を挙げ、欧州選抜のエースとして任務をきっちり果たした。

「組むのは初めてだけど、間違いなくこれが最後ではないよ。少なくとも僕にとってはね」とジョコビッチは試合後のオンコートインタビューで語った。

「大いに楽しんだ。完璧なチームだと思う。僕はダブルスはあまり頻繁にプレーしない。まったく違ったゲームだね」

 この日はまずベレッティーニとフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)の大接戦からスタートし、7-6(11) 4-6 [10-7]で勝ったベレッティーニもまた単複で2勝を挙げて5連覇を狙う欧州選抜を支えた。

 強力なフォアハンドと深いバックハンドのスライスを巧みに織り交ぜたベレッティーニはオジェ アリアシムを抑えることに成功し、第1セットで一度ブレークポイントに直面したが、そのあとはレベルを引き上げて第3セットのマッチタイブレークを制した。

「フェリックスとの戦いは常に素晴らしい。彼は素晴らしいプレーヤーであり、タイブレークを取るのに最高のテニスをしなければならなかった。自分のためだけではなく、チームのために勝てたから本当に幸せだ」とベレッティーニは試合後にコメントした。

 しかし世界選抜も負けてはおらず、そのあとテイラー・フリッツ(アメリカ)がナダルの代役としてプレーしたキャメロン・ノリー(イギリス)に6-1 4-6 [10-8]で競り勝ち、ポイントを4-4のタイに持ち込んだ。

 しかしそのあとナイトセッションでジョコビッチが単複で勝利をおさめ、欧州選抜が4ポイントを追加して2日目を終えた。

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写真◎Getty Images

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