「高揚感を感じながら楽しくできている」1回戦敗退にも前を向く西岡良仁 [楽天ジャパンオープン]

1回戦で逆転負けも、現在の自分のテニスに手応えを感じている西岡良仁(ミキハウス)(写真◎BBM)


 3年ぶりの開催となる国内唯一のATPツアー公式戦「楽天ジャパンオープン」(ATP500/東京都江東区・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/本戦10月3~9日/賞金総額210万8110ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、ミオミル・キツマノビッチ(セルビア)に6-2 6-7(1) 2-6で敗れた西岡良仁(ミキハウス)が試合後に語った。

「結構いいテニスはしていたと思う。(3日前まだ戦っていた)韓国のサーフェス、ボール、気温との違いがあり、センターコートで30分しか打っていなかったので調整が難しかった。後半は体力的に厳しかった」

 第1セットは0-2から粘ってブレークバックすると、怒涛の6ゲーム連取を見せた。第2セットでは先にブレークされて2-5となり、心に迷いが生じた。

「セカンドセットは捨てようと思ったら、取れそうになって、そこで力を使ってしまった」

 3-5からブレークバックして追いつき、勢いにも乗って6-6まではよかったが、タイブレークを1-7で落としてしまった。

 ファイナルセットは疲れからミスが増えて4ゲーム連取を許すなど2-6で落とし、初戦敗退となった。だが、状態がかなり上向いていることもあり、その表情には充実感が見られた。
 

フルセットの末、ミオミル・キツマノビッチ(セルビア)に敗れた西岡良仁(ミキハウス)がアンパイアと握手(写真◎BBM)

「悪いテニスではなかった。こういう状況の中で、勝利までかなり近づいたのは、テニスの面でかなり成長できたと思う」

 先の韓国オープンで優勝して、ランキングは41位まで上昇。次に目指すのは、グランドスラム大会でシード権が貰えるランキング32位以内だ。

「シード権を取れれば、グランドスラムでの勝率がかなり上がるはず」と意気込む。

 今年の1月、オーストラリアン・オープンで、昨年はコロナ禍の影響もあって「テニスが楽しくない」と漏らし、辞めることも考えるほど悩んでいた。だが、そんな悩みはもう過去のものだ。

「ツアーのトップで長くやりたい。今はトップにいける手応えもあり、高揚感を感じながら楽しくテニスができている。ここにいる間はすべてを注いで頑張っていく」

 西岡は10月16日から始まるアントワープは、疲労もあるため出場するかどうか迷っているという。その後は10月24日からウィーン、10月31日からパリとインドアコートの大会に出場する予定だ。

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