決勝はベレッティーニとムゼッティの地元イタリア勢対決に [ATPナポリ]

写真は男子シングルス2回戦でのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「テニス・ナポリ・カップ」(ATP250/イタリア・カンパニア州ナポリ/10月17~23日/賞金総額61万2000ユーロ/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第2シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)がマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)を3-6 7-6(2) 6-3で倒して今季3勝目に王手をかけた。

 立ち上がりにサービスの調子出ず苦労したベレッティーニは足のケガにも悩まされ、2-5となったあとのコートチェンジの際にメディカルタイムアウトを取った。そのまま第1セットを落としたベレッティーニは徐々に調子を上げて逆転に成功し、最終的に10本のサービスと30本のウィナーを決めて勝利をもぎ取った。

「どうやってやってのけたのか自分でもわからない」とベレッティーニは試合後のオンコートインタビューで語った。

「気分があまりよくなく、足が痛かったからトレーナーを呼んだ。テニスのことだけを考えるのではなく、多くのことと戦わなければならなかったことはこれまでにも何度かあった。僕は棄権したくなかったんだ。僕のチームは『やめたほうがいいと思う』と言ったけど、僕はトライして活路を開いたんだ」

 ベレッティーニは決勝で、第5シードのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を6-3 6-4で破って勝ち上がった第4シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)と対戦する。ソフィアとフィレンツェに続く3大会連続の準決勝で3度ブレークしたムゼッティは、試合を通して主導権を握り続けた。

「この美しい景色の中、美しいコートでプレーすることを大いに楽しんでいる。間違いなく僕は今、ハードコートで自己最高のプレーしていると思う。強力なサービスを打てており、3試合でブレークされたのは1度だけだしセットも落としていない。特にサービスには自信を持っているし、リターンもかなりいい。昨シーズンよりもかなり上達したと思うよ」とムゼッティは手応えを口にした。

 ムゼッティは公式戦で初対決となるベレッティーニとの決勝を前に、「明日はコートの上で僕たちはライバルだけど、試合が終わればいつも通り友人同士だ」とコメントした。

「特にシーズン終盤は多くの時間と思い出を分かち合った。特にデビスカップでは一緒に戦ったし、ツアーの大会でもよく一緒に練習していた。今日もここで一緒に練習したしね。僕たちはとても仲がいいんだ。明日はお互いにとって本当にタフな試合になるだろう。勝ったほうがすべてを手にするけど、友情は変わらないよ」

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写真◎Getty Images

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