「人生最高の試合」でオジェ アリアシムがキツマノビッチに圧勝、ワウリンカはナカシマを倒して8強入り [スイス室内]

写真はレーバー・カップでのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「スイス室内」(ATP500/スイス・バーゼル/10月24~30日/賞金総額227万6105ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第3シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が僅か49分しかかけずにミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を6-1 6-0で圧倒した。

 完璧だった第2セットで7ポイントしか落とさなかったオジェ アリアシムは11本のファーストサーブをすべて入れ、試合を通して21本のウィナーを決めた。

「これ以上にいいプレーをするのは難しい。間違いなく、ここまでの人生で最高の試合だった。“キャリアを通して”とは言わないよ。僕はまだ若造だからね。でも素晴らしいフィーリングだ。このレベルでこんなふうにプレーできるというのは喜びだよ」とオジェ アリアシムは試合後のオンコートインタビューで語った。

 イタリア・トリノで開催される世界トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」出場権を争うレースランキング(Race To Turin)で出場可能な最後の順位である7位につけているオジェ アリアシムは次のラウンドで、アルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)を6-3 6-3で破って勝ち上がったアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)と対戦する。

 そのほかの試合では第6シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)が元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)を6-3 6-2で退け、ホルガ・ルーネ(デンマーク)が予選勝者のユーゴ・アンベール(フランス)を6-4 6-2で下し、元世界ランク3位のスタン・ワウリンカ(スイス)はブランドン・ナカシマ(アメリカ)に6-4 5-7 6-4で競り勝ち、ベスト8が出揃った。

 準々決勝ではバウティスタ アグートがワウリンカと、ルーネは予選勝者のアルトゥール・リンデルネック(フランス)と顔を合わせる。

 今大会にプロテクト・ランキング(ケガなどで長期休養を余儀なくされた選手への救済措置)で出場したワウリンカは第2セット5-4からのサービング・フォー・ザ・マッチでブレークバックを許して最終セットに持ち込まれたが、冷静さを保って第3セット4-4から相手のサービスゲームを破って勝利をもぎ取った。

「彼も奮闘した。彼はいいプレーをしており、非常に拮抗した激しい試合だった。初めて対戦したけど、彼は素晴らしい選手だ。僕は6-4 5-4として試合を終わらせるチャンスを手にしたけど、僕はファーストサーブの調子が悪くて彼は凄くいいプレーをしていた。彼は攻撃的だったから第3セットは大変だったけど、ふたたびファイトして勝利を掴むことができて本当によかったよ」とワウリンカは試合を振り返った。

「ここ数か月よりもずっといいプレーができているし、母国でのプレーは常に特別だ。バーゼルでプレーするのは久し振りだしね。ここでのプレーは決して簡単ではなく、常に最高のテニスをしてきた訳じゃなかった。でも今夜とキャスパー・ルード(ノルウェー)に勝った2日前はいいプレーができて素晴らしい応援を受けたから、凄くいい気分だ」

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写真◎Getty Images

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