メドベージェフがシャポバロフに逆転勝利で今季2勝目「今週で最高の試合だった」 [ATPウィーン]

写真は今季2勝目を挙げたダニール・メドベージェフ(ロシア/右)と準優勝のデニス・シャポバロフ(カナダ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「エルステ・バンク・オープン」(ATP500/オーストリア・ウィーン/10月24~30日/賞金総額248万9180ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス決勝で第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がデニス・シャポバロフ(カナダ)に4-6 6-3 6-2で逆転勝利をおさめ、今季ふたつ目のタイトルを獲得した。

 第1セットは21本のウィナーを叩き込んできたシャポバロフに圧倒されたが、メドベージェフはそこから不屈の精神を発揮してより深く正確なストロークを打ち込んで相手にミスを強いて形勢を逆転させた。

 第3セットに入るとメドベージェフはいくつもの素晴らしいパッシングショットでシャポバロフの攻撃を無効化し、試合を通して24本のウィナーを決めて5度ブレークにした末に6度目のマッチポイントをものにした。

「本当に幸せだ。これは今週プレーした中で最高の試合だった。デニスは第2セット4-3まで信じられないようなプレーをしていたからね。恐らく彼は2%くらいレベルを落とし、僕はそこに付け込んだんだ。相手が自分を凌駕していると感じていても何とか踏ん張ってできる限りのことをトライして打開できたから、これは最高の勝利のひとつだよ」とメドベージェフは試合後にコメントした。

 両者はこれが6度目の対戦だったが、最初に2連敗したあとはメドベージェフの4連勝となった。今シーズンのメドベージェフは年頭のオーストラリアン・オープンで決勝に進出し、8月のロス カボスで優勝を飾った。今季の戦績を45勝15敗とした彼は、今大会で決勝に進出した時点でイタリア・トリノで開催される世界トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」の出場権を確保していた。

 ツアー通算15勝のうち7つをインドアハードコートで勝ち獲っているメドベージェフは、次週のパリ・マスターズを経て2度目のATPファイナルズ制覇を目指すことになる。

「シーズン末の室内ハードコートでプレーするのが好きなんだ。燃え尽きることなくこの時期を迎えることができると、自分がチームと一緒に素晴らしい仕事をしていると感じるよ。今季最後の2大会を楽しみにしている。どちらも非常に重要な大会だし、僕はいつもそこでいいプレーをしているからね」とメドベージェフはこの先を見据えた。

 4週間前のソウルに続く今季2度目の決勝進出で世界ランク16位浮上を決めたシャポバロフは、2019年10月のストックホルム以来となるキャリア2勝目を目指していた。

 これに先立ち行われたダブルス決勝では、アレクサンダー・エルラー/ルーカス・ミードラー(ともにオーストリア)がサンティアゴ・ゴンサレス(メキシコ)/アンドレス・モルテーニ(アルゼンチン)を6-3 7-6(1)で倒して地元優勝を飾った。

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写真◎Getty Images

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