メドベージェフがシナーを下して準決勝へ「このレベルを長いこと待ちわびていた」 [ATPウィーン]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「エルステ・バンク・オープン」(ATP500/オーストリア・ウィーン/10月24~30日/賞金総額248万9180ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第6シードのヤニク・シナー(イタリア)を6-4 6-2で下してベスト4に進出した。

 シナーはパワフルなストロークで相手を凌駕しようとしたが、持ち前の高いディフェンス力を発揮して非常に堅固なプレーをしたメドベージェフを崩すことはできなかった。メドベージェフは相手に一度もブレークポイントを与えず、自分が手にした6度のブレークチャンスのうち3つをものにしてシナーとの対戦成績を4勝0敗とした。

「ヤニクはトッププレーヤーであり、基本的にすべての選手を苦しめる力を持っている。ここグランドスラム2大会で彼は最終的優勝者と5セットの戦いを演じたトップレベルの選手だ。今日のパフォーマンスには本当に満足している」とメドベージェフは試合後にコメントした。

「今日はサービスが驚くほどよかった。アンフォーストエラーもほとんどなかったし、ベースラインでのプレーが安定していた。今日はすべてがうまく機能していたから本当によかったと思う」

 イタリア・トリノで開催される世界トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」出場権を争うレースランキング(Race To Turin)で5位につけているメドベージェフは、今大会で優勝すれば残り3枠のひとつを確保することができる。彼は3週間前のアスタナでも準決勝に進出したが、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)に対して第1セットを先取しながら負傷により第2セット終了後に棄権を強いられていた。

「全般的に言って、今日のヤニクに対する僕のプレーぶりはアスタナとのときと同じだ。凄くうれしいよ。僕はこのレベルを長いこと待ちわびていた。これがツアーの重要大会で勝つために必要なレベルであり、同じレベルであと2試合プレーできるよう願っている」とメドベージェフは語った。

 今大会でまだサービスゲームを落としていないメドベージェフは次のラウンドで、マルコス・ギロン(アメリカ)を6-3 4-6 6-4で破って勝ち上がったグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。

「グリゴールもまたトッププレーヤーだ。彼は誰にでも勝つことができる力を持っている。彼はトップ3だった選手で、グランドスラム大会で何度か準決勝に進出している。今年はアップダウンがあったけど、調子がいいときの彼は素晴らしいプレーをする。勝つためには最高のテニスをしなけれなならない」とメドベージェフは次戦を見据えた。

 もうひとつの準決勝は、デニス・シャポバロフ(カナダ)とボルナ・チョリッチ(クロアチア)の顔合わせとなった。シャポバロフがダニエル・エバンズ(イギリス)を6-3 6-3で退け、チョリッチは第5シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)に6-4 6-7(2) 7-6(5)で競り勝った。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles