アルカラスの史上最年少年末世界ナンバーワンが確定、『ビッグ4』以外では2003年のロディック以来

写真はロレックス・パリ・マスターズでATPナンバーワントロフィーを受け取ったカルロス・アルカラス(スペイン/右)(Getty Images)


 男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(ATPファイナルズ/イタリア・トリノ/11月13~20日/室内ハードコート)の大会3日目のシングルスは、レッド・グループのラウンドロビン(総当たり戦)第2戦が行われた。

 アフタヌーンセッションで第5シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)を6-3 6-4で下して大会初勝利を挙げ、イブニングセッションでは第3シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)が第8シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)に6-3 4-6 7-6(6)で競り勝ち2連勝を飾った。

 この日の結果で2勝目を挙げたルードがグループ首位通過を確定させて決勝トーナメント進出一番乗りを決め、2連敗のナダルは予選ラウンド敗退となった。1勝1敗のオジェ アリアシムとフリッツは可能性を残しており、第3戦の直接対決で勝ったほうが準決勝に進むことができる。

 ナダルは優勝すれば世界ランク1位の座に就くチャンスがあったが、その可能性はなくなりカルロス・アルカラス(スペイン)が年末世界ナンバーワンになることが確定した。アルカラスは腹筋を負傷し、目標としていたATPファイナルズ出場を断念しなければならなかった。

 ロジャー・フェデラー(スイス)、ナダル、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アンディ・マレー(イギリス)の『ビッグ4』以外の選手が年末世界ナンバーワンになるのは2003年のアンディ・ロディック(アメリカ)以来で、19歳のアルカラスは2001年に20歳と275日で達成したレイトン・ヒューイット(オーストラリア)の最年少記録を塗り替えた。

 今シーズンのアルカラスは9月にUSオープンでのグランドスラム初タイトルを獲得して史上最年少でATPランキング1位の座に就き、ATPマスターズ10002大会を含むツアー5勝を挙げて57勝13敗の戦績を残した。

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写真◎Getty Images

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