9月に引退したフェデラーがスイススポーツアワードで『生涯功労賞』を受賞

写真は第5回レーバー・カップで現役ラストマッチを終えて観客の声援に応えるロジャー・フェデラー(スイス)(Getty Images)


 2022年スイススポーツアワードの受賞者が発表され、9月に現役生活を終えた男子テニス元世界ランク1位のロジャー・フェデラー(スイス)が『生涯功労賞』を受賞した。

 同賞が授与されたのは15年ぶりで、フェデラーは6人目の受賞者となった。41歳のフェデラーは同アワードで2003年から17年までに7度最優秀選手賞に選ばれており、2020年にはスイススポーツアワード70年の歴史上もっとも優れた選手として表彰されていた。

 2019年フレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)を制したフェデラーは『生涯グランドスラム(キャリアを通じて四大大会全制覇)』を達成し、その1ヵ月後のウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)で15回目のグランドスラム制覇を果たしてピート・サンプラス(アメリカ)が保持していた当時の最多記録を破った。彼はそこから更に勝利を重ね、グランドスラム大会で合計20タイトル(全豪6回、全仏1回、ウインブルドン8回、全米5回)を獲得した。男子でこれを上回る記録を持つのは、22勝のラファエル・ナダル(スペイン)と21勝のタイトルのジョコビッチしかいない。

 フェデラーはまたATPファイナルズに18回出場して歴代最多タイとなる6度栄冠(59勝17敗)に輝き、ATPマスターズ1000大会では28勝を挙げた。

 22歳だった2004年2月に初めて世界の頂点に上り詰めたフェデラーは男子の最長記録である237週連続を含む合計310週に渡って世界1位として過ごし、2004年から2006年まで247勝15敗という驚くべき戦績を残して34のタイトルを獲得する過程でトップ10プレーヤーに対して24連勝をマークした。

 比類なきキャリアを送ったフェデラーはケガからの復帰を目指したが体の限界に気付き、『欧州選抜vs世界選抜』のチーム対抗戦「第5回レーバー・カップ」(イギリス・ロンドン/9月23~25日/室内ハードコート)で友人であり宿命のライバルでもあったラファエル・ナダル(スペイン)とペアを組んでダブルスをプレーして現役生活に別れを告げた。

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写真◎Getty Images

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