メドベージェフが快勝で2回戦を突破「7-6より6-0で取るほうがいいに決まっているさ」 [アデレード国際1]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 2023年ATPツアー開幕戦のひとつとなる「アデレード国際1」(ATP250/オーストラリア・南オーストラリア州アデレード/1月2~8日/賞金総額64万2735ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を6-0 6-3で下してベスト8に進出した。

 1回戦の第1セットで9つのセットポイントを凌ぐ苦闘を強いられていたメドベージェフだったが、この日は最初からエンジンをかけて危なげなく勝ちきった。

「9つのセットポイントを凌いで1時間20分をかけて7-6で取るより、6-0で取ったほうがいいに決まっている。でもテニスはそんなに簡単なスポーツではない。そうでなければ誰もがナンバーワンになっているはずだけど、なれるのはたったひとりだ」とメドベージェフは試合後にコメントした。

「今日の相手は強かったけど、自分のレベルには満足している。第2セットは少し厳しい戦いになったけど、最後はきっちり試合を終わらせることができた。次の試合を楽しみにしているよ」

 これでキツマノビッチとの対戦成績を3勝0敗としたメドベージェフは次のラウンドで、ジャック・ドレイパー(イギリス)を6-4 6-2で破って勝ち上がった第8シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。

 お互いにシードを守って勝ち上がれば第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と準決勝で対決することになるが、メドベージェフは今のところ次のハチャノフ戦に気持ちを集中している。

「彼(ハチャノフ)と最後に対戦したのがいつだったか覚えていないけど、僕たちはふたりとも大きく成長した。彼は非常に強い相手で、どんな相手にも勝つことができる力を持っている。今日も急上昇中の若手であるジャックを倒したしね。だからこの厳しい試合を楽しみにしているよ」とメドベージェフは気を引き締めた。

 ドレイパーに対して一度しかブレークポイントに直面せずサービスゲームをすべてキープして快勝したハチャノフは試合後、「正直に言うと、ジャックとの試合は激しい戦いになるだろうと予想としていたんだ。USオープンでは僕が第3セットの途中で棄権して残念な結果に終わったけど、激しくやり合っていたしね」と話した。

「彼は僕よりも若く、このところ勢いに乗っている新進気鋭の選手だ。僕は最初から最後までプレーが安定していたし、いい試合ができたと思う」

 そのほかの試合では初戦で第5シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)に勝って勢いに乗っている日本の西岡良仁(ミキハウス)がマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)を6-4 6-3で退け、予選勝者のアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)はマルコス・ギロン(アメリカ)に4-6 6-4 6-3で逆転勝利をおさめ、勝ち上がった両者が準々決勝で顔を合わせることになった。

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写真◎Getty Images

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