フリッツがフルカチュとの男子エース対決を制してアメリカが決勝へ「女子の存在がチームをより強くしてている」 [ユナイテッドカップ]

写真はポーランド戦で母国の決勝進出を決める3勝目を挙げたテイラー・フリッツ(アメリカ/後ろ)と祝福に駆け付けたフランシス・ティアフォー(アメリカ)(Getty Images)


 2023年シーズンの開幕を飾る男女混合国別対抗戦「ユナイテッドカップ」(UNITED CUP、WTA500/オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/12月29日~1月8日/賞金総額1500万ドル/室内ハードコート)の決勝トーナメント準決勝「ポーランド対アメリカ」で2日目のオープニングマッチだった男子のエース対決でテイラー・フリッツ(アメリカ)がホベルト・フルカチュ(ポーランド)に7-6(5) 7-6(5)で競り勝った瞬間、アメリカ(グループC)の決勝進出が決まった。

 同大会は18ヵ国の男女混成チームが3チームによる6グループに分かれグループステージ(総当たり戦)を戦い、同じ会場の勝者同士がプレーオフで対決して都市ごとの代表を決め、敗れた中でもっとも成績のいい1チームを加えた4ヵ国が決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定する。

 チームは男女各4名までで構成され、準決勝の対戦は2日間に渡って男子シングルス2試合+女子シングルス2試合+ミックスダブルス1試合で行われる。

 第3シードのアメリカは前日に行われた女子エース対決でジェシカ・ペグラ(アメリカ)が世界ランク1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)を倒す殊勲の勝利を挙げるなどして2勝0敗とリードし、王手をかけた状態でこの日を迎えていた。

 フリッツが9位でフルカチュは10位というランキングが示す通り、実力が拮抗した2人の戦いは激しい接戦となった。フルカチュは第1セット5-4から2つのセットポイントを握ったが、自らのミスでそのチャンスを掴み損ねていた。

「今日は決勝進出を決める勝利を挙げることができて本当によかったよ。もし僕が負けていても、次に控えているチームの仲間たちがやってのけてくれると強く信じていたけどね」とフリッツは試合後にコメントした。

「今回はチームに女子がいたことが大きなアドバンテージだったと思う。そのおかげでチーム全体が非常に強くなったからね。決勝にいくことができて凄く興奮しているよ。自分たちが優勝候補だとずっと思っていたんだ」

 決着がついたあともマディソン・キーズ(アメリカ)がマグダ・リネッテ(ポーランド)を6-4 6-2で退け、ミックスダブルスではペグラ/フリッツがアリシア・ロソルスカ/ルーカシュ・クボト(ポーランド)を6-7(5) 6-4 [10-6]で倒し、最終的に5勝0敗でアメリカが第2シードのポーランド(グループB)に完勝した。

 アメリカは最終日の決勝で、第1シードのギリシャ(グループA)と第5シードのイタリア(グループE)の勝者と対戦する。

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写真◎Getty Images

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