世界2位ジャバーから金星を挙げた18歳ノスコバが予選から快進撃で初のツアー決勝進出 [アデレード国際1]
2023年WTAツアー開幕戦のひとつとなる「アデレード国際1」(WTA500/オーストラリア・南オーストラリア州アデレード/1月1~8日/賞金総額82万6837ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)がイリア カメリア・ベグ(ルーマニア)を6-3 6-2で下してツアー11勝目に王手をかけた。
試合を通して主導権を握り続けたサバレンカは17本のウィナーを叩き込み、手にした7度のブレークポイントのうち3つをものにして相手に付け入る隙を与えなかった。
「自分のプレーレベルには満足している。他の選手と少し違ったプレースタイルを持つ彼女が相手だったから特にね。この試合に勝つことができて本当にうれしいわ」とサバレンカは試合後にコメントした。
「恐らくプレシーズンの準備をすべて正しくできたから、それがカギだったと思う」
初対決だった昨年のマイアミで敗れていたベグに雪辱したサバレンカは決勝で、第1シードのオンス・ジャバー(チュニジア)を6-3 1-6 6-3で破って勝ち上がった18歳のリンダ・ノスコバ(チェコ)と対戦する。
予選から快進撃を続けているノスコバは、正確かつ強力なストロークで出だしからジャバーを圧倒した。背中に問題を抱えている仕草を見せていたジャバーは第1セットの終わりにメディカルタイムアウトを取って治療を受け、第2セットは何とか取り返したものの最終セットではノスコバがふたたび主導権を握り、最後は相手を振り回した末にフォアハンドのウィナーを叩き込んで堂々と勝ちきった。
キャリア2度目のツアー準決勝で初勝利を挙げたノスコバは、「今日はお互いに100%の状態ではなかったけど、最後のポイントをあんなふうに取って勝つことができてうれしいわ」と試合を振り返った。
予選決勝とビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)に対する準々決勝でマッチポイントをセーブして勝ち上がってきたノスコバは、メンタル的な強さについて聞かれると「いつも100%で戦い、状況を打開しようとしているだけよ」と答えた。
これに先立ちダブルス決勝が行われ、第6シードのエイジア・ムハメッド/テイラー・タウンゼント(ともにアメリカ)が第1シードのストーム・ハンター(オーストラリア)/カテリーナ・シニアコバ(チェコ)を6-2 7-6(2)で倒してタイトルを獲得した。

女子ダブルスで優勝を飾ったエイジア・ムハメッド(アメリカ/右)とテイラー・タウンゼント(アメリカ)(Getty Images)
写真◎Getty Images
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