韓国のクォン・スンウが雪辱に次ぐ雪辱の快進撃、決勝の相手は前年覇者コキナキスを倒したバウティスタ アグート [アデレード国際2]

写真はキャリア2度目のツアー決勝進出を決めたクォン・スンウ(韓国)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「アデレード国際2」(ATP250/オーストラリア・南オーストラリア州アデレード/1月9~14日/賞金総額64万2735ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、クォン・スンウ(韓国)が21歳のジャック・ドレイパー(イギリス)に7-6(6) 6-7(2) 6-3で競り勝ちツアー2勝目に王手をかけた。

 同地で開催された前週の大会の1回戦でドレイパーにストレート負けを喫していたスンウはこの日、よりシャープなプレーを披露してその雪辱に成功した。

 今大会でのクォンは予選決勝でトマーシュ・マハーチュ(チェコ)にフルセットで敗れたが、欠場者が出たためラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)で本戦入りすると1回戦で奇しくもマハーチュと再戦して6-4 6-4で勝って借りを返していた。

 そのあともクォンは2回戦で第2シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を倒す番狂わせを演じるなどして勝ち進み、今週2つ目のリベンジにより決勝の舞台に辿り着いた。

「今日の試合は非常に厳しいものだった。とにかく勝ててうれしいよ。先週の彼(ドレイパー)は非常にいいプレーをしていた。だから今日はとにかくこの試合を楽しみ、前向きな姿勢で臨んで前回よりも攻撃的にプレーしようと思ったんだ」とクォンは試合後にコメントした。

 ベースラインから安定した切れのあるプレーを見せたクォンは試合を通して相手よりも8本多い44本のウィナーを決め、プレッシャーのかかる場面で相手よりもいいプレーを見せた。

 クォンはツアー初優勝を飾った2021年9月のアスタナ以来となる決勝で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したディフェンディング・チャンピオンのタナシ・コキナキス(オーストラリア)を7-6(4) 3-6 6-3で破って勝ち上がった第4シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と対戦する。

 声援が相手に傾く中での戦いを強いられたバウティスタ アグートはコキナキスの強力なサービスへの対処に苦労しながらもストローク戦での安定感で上回り、最後まで競り合いながらも長いラリーに打ち勝って決勝行きの切符を手に入れた。

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写真◎Getty Images

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