引退示唆から4年を経て未来を見据えるマレー「トップ選手と戦う準備はできている」 [オーストラリアン・オープン]
今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の組み合わせ抽選が行われ、元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)は男子シングルス1回戦で第13シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)と対戦することになった。
自分がトッププレーヤーと渡り合う力が戻ってきたと信じているマレーは大会前の記者会見で、「言うまでもなく厳しいドローだけど、同時に僕は自分が昨年プレーしたどのグランドスラム大会よりもいい位置にいると感じている」と大会前の記者会見で話した。
「しっかり準備ができているし、大会の早い段階でトッププレーヤーと戦う覚悟はできている。昨年は自分のテニスに自信が持てないことがあり、厳しいドローを引き当てたときは気分がよくなかった。でも今回はしっかりと向き合い、チャレンジする気持ちで臨めると思う」
昨年のUSオープン3回戦でベレッティーニに4セットで敗れたマレーは、「USオープンのときと比べて僕のプレーはよくなっているし、今の自分がどのように感じているかわかっている。あのときよりも体調がいいし、準備も万端だ。あとは以前の対戦から学び、次の試合に役立つ何かを取り入れたい」と次戦を見据えた。
マレーは2022年にプレーしたグランドスラム3大会で3回戦より先に勝ち進むことができなかったが、充実したオフシーズンを過ごして再起を目指している。
「自分のテニスに少し変更を加えたんだ。練習期間にいくつかの点に取り組み、改善するために時間を取ることができた。コート外でもジムでたくさんトレーニングしたよ」とマレーは明かした。
「今年プレーした試合で、僕の動きは昨年のこの時期よりずっとよくなっていた。動きがよければいいプレーをする傾向があるから、これは僕にとって重要なことなんだ。それがここに来て一番うれしかったことかもしれないね。コートが速いからフットワークがより重要になる。その部分がもっとも向上したと僕は思っている」
2019年オーストラリアン・オープンで股関節のケガに苦しんでいたマレーはキャリアの終わりを覚悟して涙を流したが、それから金属製の人工股関節を入れる大手術を経て復帰への長い道のりを辿ってきた。
それから4年がたって35歳となったマレーは、「今は自分を振り返る時ではないと感じている」と語った。
「僕は未来を見据えている。残された時間に関係なく、僕は自分のテニスと体を最大限に活用して可能な限り最高の結果を出すことに集中しているんだ。4~5年前のことはあまり考えていなかったよ」
写真◎Getty Images
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