「これが新しい始まりだと信じたい」今季好調のサバレンカが初の準々決勝進出、次は過去1勝5敗の難敵ベキッチ [オーストラリアン・オープン]

写真は開幕からの連勝を「8」に伸ばして初の8強入りを決めたアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の女子シングルス4回戦で、第5シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)が第12シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)を7-5 6-2で下してベスト8に進出した。

 序盤の第3ゲームでサービスゲームを落としたサバレンカは一時2-4と劣勢に立たされていたが、アグレッシブな姿勢で3-4からブレークバックすると6-5からふたたび相手のサービスゲームを破って第1セットを先取した。

 第2セットで先にブレークして4-1とリードしたサバレンカは、5-2からレシーブゲームで2度目のマッチポイントをものにして1時間27分で試合を締めくくった。

「この勝利と今日のプレーレベルには非常に満足している。彼女(ベンチッチ)は素晴らしいプレーヤーよ。最初はいいスタートを切ることができなかったけど、試合の核心に戻ってくることができた。コートの上でしっかりとした考え方ができて本当にうれしいわ」とサバレンカは試合後にコメントした。

「自分がいま取り組んでいること、プレーのやり方が新しい始まりであり次のステップだと信じたい。それが私を救ってくれる道だと本当に信じたいの」

 ウインブルドンとUSオープンでは4強入りした実績を持つサバレンカだが、全豪での準々決勝進出は今回が初となる。2023年シーズン開幕戦のひとつとなるアデレードでツアー11勝目を挙げたサバレンカは今季にプレーした16セットを連続で取っており、連勝を「8」に伸ばした。

 サバレンカは次のラウンドで、17歳のリンダ・フルビルトバ(チェコ)を6-2 1-6 6-3で破って勝ち上がった元世界ランク19位のドナ・ベキッチ(クロアチア)と対戦する。

 2019年USオープン以来となるキャリア2度目のグランドスラム8強入りを決めたベキッチは、「ひとつは自分が最高レベルでプレーすること、2つ目はある時点でうまくいかなくても食らいついていくように努力しなければならないと肝に銘じていたの。最後までファイトし、勝てると信じなければならないことはわかっていたわ」とベキッチは試合後の記者会見で語った。

 ベキッチもまたユナイテッドカップのシングルスで3戦全勝して現在7連勝中であり、さらにサバレンカとの対戦成績では5勝1敗でリードしている。

 2021年の東京オリンピック2回戦に昨年のサンディエゴ準々決勝とここ2試合連続でサバレンカに勝っているベキッチはそれでも油断する様子は一切見せず、「私たちの対戦はすべて厳しいものだったから、次の試合も同じようになるだろうと確信しているわ」と次戦を見据えた。

「1試合1試合に取り組んでいくつもりよ。これはお互いにとって大事な試合だから、それが準々決勝だと思わず目の前の試合に集中するだけだわ」

 ボトムハーフ(ドローの下半分)のもうひとつの準々決勝は、カロリーナ・プリスコバ(チェコ)とマグダ・リネッテ(ポーランド)の顔合わせとなった。第30シードのプリスコバが第23シードのジャン・シューアイ(中国)を6-0 6-4で退け、リネッテは第4シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス)を7-6(3) 6-4で倒す番狂わせを演じた。

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写真◎Getty Images

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