ルブレフが最終セット10ポイントタイブレーク0-5から挽回して11-9の劇的勝利「震えるほど幸せ」 [オーストラリアン・オープン]

写真は劇的な5セットマッチを制して2年ぶりのベスト8進出を決めたアンドレイ・ルブレフ(ロシア)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス4回戦で、第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が第9シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)に6-3 3-6 6-3 4-6 7-6(11-9)で競り勝ちベスト8に進出した。

 第5セットで5-2とリードしたルーネは5-3からのサービング・フォー・ザ・マッチをラブゲームでブレークバックされたが、6-5からのレシーブゲームで15-40としてマッチポイントを握った。そのチャンスを凌がれたルーネは10ポイントタイブレークで5-0とリードしたが、じわじわと追い上げたルブレフが逆王手をかけると3度目のマッチポイントをものにして勝利をもぎ取った。

 ルブレフのバックハンドリターンがネットインで相手側に落ちるという劇的な幕切れで激闘に終止符が打たれた瞬間、ルブレフとルーネの双方がラケットを手から落とした。

「これまでの人生で、このような試合で勝てたことは一度もなかった。このような試合に勝ったのはこれが初めてだ。特に非常に特別な大会であるオーストラリアン・オープンで準々決勝進出を決める試合だということに価値がある。間違いなく、一生忘れられないだろうね。言葉も出ないくらいだよ。震えるほど幸せだ」とルブレフは試合後のオンコートインタビューで語った。

 思わぬ幕切れとなったマッチポイントについて、「僕の側からはショットがネットのコードに当たってこちら側にあるのがはっきり見えたんだ。もう少し上に当たれば向こうに落ちることもあるけど、ボールはこちら側にあるように見えたからどうやって向こうに落ちたのかわからないよ」とルブレフは笑みをこぼしながら振り返った。

 同大会で初の4強入りを目指すルブレフは次のラウンドで、第22シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-2 6-1 6-2で破って勝ち上がった第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。

 ボトムハーフ(ドローの下半分)のもうひとつの準々決勝は、トミー・ポール(アメリカ)とベン・シェルトン(アメリカ)のアメリカ勢対決となった。ポールが第24シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)を6-2 4-6 6-2 7-5で退け、シェルトンはJ.J.ウルフ(アメリカ)との同胞対決を6-7(5) 6-2 6-7(4) 7-6(4) 6-2で制した。

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写真◎Getty Images

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