好調ハチャノフがコルダの途中棄権でベスト4に進出「僕は自分自身を作り直した」 [オーストラリアン・オープン]

写真は準決勝進出を決めたあとにオンコートインタビューで話すカレン・ハチャノフ(ロシア/左)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第18シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)が第29シードのセバスチャン・コルダ(アメリカ)の途中棄権でベスト4に進出した。

 試合序盤の戦いは激しく、もつれこんだ第1セットのタイブレークをハチャノフがダウン・ザ・ラインに打ち込んだバックハンドのノータッチエースで締めくくった。

 第2セットはお互いにサーブキープで進んだが、コルダは第2セット3-2としたあとのチェジエンドでトレーナーを呼び、右手首の治療を受けて試合を再開した。そこから4ゲームを連続で落として2セットダウンとされたコルダは、第3セット0-3となった時点で試合続行を断念した。

 途中までいい戦いぶりを見せながらケガのせいでリタイアを強いられたコルダは、「数週間前のアデレードでも少し問題があった。でもそのあと消えて、今日の試合中も最初はまったく問題なかった。でも(第2セット序盤に)あるリターンを打ち損なったあと、凄く痛み出したんだ」と手首の問題について説明した。

「そのあとはフォアハンドを打つときにラケットをしっかり握ることができなかったり、ボレーはほとんど打てなくなった。ちょっと難しかったよ…」

 過去6度の全豪本戦で3回戦止まりだったハチャノフがグランドスラム大会で4強入りしたのは、昨年のUSオープンに続いてキャリア2度目となる。 

「グランドスラム2大会連続で準決勝に進出できるなんて素晴らしい気分だよ。もちろん、こんな形で試合を終えたくはなかった。ある時点までは非常に壮観でいいバトルだったと思う。セバスチャンは僕の友人であるダニール・メドベージェフ(ロシア)を3セットで下し、ホベルト・フルカチュ(ポーランド)にフルセットで勝った。彼は素晴らしいプレーをしていたよ」とハチャノフは試合後のオンコートインタビューで語った。

 2019年に世界ランク自己最高8位に到達してから3年以上たったハチャノフはこのところの好調ぶりについて聞かれ、「僕はある意味で自分自身を新しく作り直したんだ。常に自分を信じてはいたけど、いつもアップダウンがあった。でも素晴らしい結果が出たときは自分の能力に自信が生まれ、ますます信じられるようになることがあるんだ」と答えた。

「だからこの信念と自信は(昨年の)USオープンのあとに凄く強くなったと思う。これで僕は既に2度の準決勝進出を成し遂げたことになる。このまま進み続け、人間としてもスポーツマンとして成長していけるよう願っている」

 ハチャノフは次のラウンドで、21歳のイリ・ラフェチュカ(チェコ)を6-3 7-6(2) 6-4で破って勝ち上がった第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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