デビスカップ改革反対派だったマウがコスモス社の撤退に言及「ハガティ会長に腹を立てている」
男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten」ファイナルズ予選「フランス対ハンガリー」(2月3、4日/ハンガリー・タタバーニャ/室内ハードコート)を前に行われた記者会見で、ダブルス巧者のニコラ・マウ(フランス)が投資団体コスモスと国際テニス連盟(ITF)の交渉決裂と1月に決まった同社の撤退に言及して「我々は4年間を無駄にしてしまった」と話した。
FCバルセロナに所属していた元スペイン代表のサッカー選手であるジェラール・ピケ氏が最高経営責任者(CEO)を務めるコスモス社は、デビスカップを観客動員数やメディアの関心などの面でより人気の高い大会にすることを目標にサッカーのワールドカップのような形態を取る大会に改変したが、その試みはコロナ禍でやや足止めを食らうことになった。
「我々は最初から、このようなことを経験するような状況に身を置くべきではなかったんだ。彼らはいい決断をしたと思っていたのかもしれないが、機能しなかった。デビスカップをサッカーのワールドカップのようにしようなどというアイデアがうまくいく訳なかったんだ。観客は応じなかったし、失敗に終わった。フランスでは主要チャンネルでも放映されなかった」と元々反対派だったマウは語った。
「僕はITFのデビッド・ハガティ会長にとても腹を立てている。彼は僕たちをがっかりさせてばかりだ。そしてベルナール・ジウディセリはITF の副会長並びにフランステニス連盟(FFT)の会長(当時)として彼が下した決定について、僕がどう思っているか知っている。彼は明らかにこの失敗に関して大きな責任を負っている。テニスの利益のためとかいう彼の言い分には同意できない。彼には会長としてFFTの利益のために投票する責任があったんだ」
コスモス社がデビスカップの運営を続けるためにITFに対して支払うべき金額で合意に達することができず、両者は1月中旬に袂を分かつことになった。それに続きコスモス社は不当な形で契約を終了させたとしてITFを訴え、推定損害額を支払うよう要求していると伝えられている。
写真◎Getty Images
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