シナーがクレッシーを倒して今季初優勝、同大会で初のイタリア人チャンピオンに [南フランス・オープン]

写真はオーストラリアン・オープンでのヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「南フランス・オープン」(ATP250/フランス・モンペリエ/2月6~12日/賞金総額63万705ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス決勝で第2シードのヤニク・シナー(イタリア)がマキシム・クレッシー(アメリカ)を7-6(3) 6-3で下し、今季初優勝を飾るとともに同大会で初のイタリア人チャンピオンに輝いた。

 21歳のシナーはこれ以前に2度同大会に出場して1勝も挙げることができていなかったが、今回が状況が180度変わった。

 相手の強烈なサービスと強打を返してラリー戦に持ち込んだシナーは、打ち合いの中で鋭いショットを放って形勢を逆転させた。クレッシーはタイブレーク序盤にダブルフォールトを犯すなどしてリードを奪われ第1セットを失い、シナーが第2セット4-3から勝負を分けるこの日唯一のブレークに成功した。

「最初のカギはサービスゲームをキープすることだった。タイブレークに持ち込めば彼がミスしてくれるかもしれないからね。しっかりキープしようとしてそれができたから、第1セットにはとても満足しているよ」とシナーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「第2セットは少し違っていた。僕にも何度かチャンスがあったけど、彼が非常にいいサービスを打ってきた。何とかひとつブレークできて本当によかったよ。そのあとは最後までいいサービスを打つことができた」

 この勝利でランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで14位に浮上したシナーは、ツアーで獲得した7つのタイトルのうち6つをハードコート(屋内4、屋外2)で獲っている。彼はまたツアー決勝での強さを誇っており、ここまで8度プレーして一度しか負けたことがない。

 前のラウンドで第1シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)を倒すなどして勝ち上がってきたクレッシーは、キャリア4度目のツアー決勝で2勝目を目指していた。

 このあとに行われたダブルス決勝では、第4シードのロビン・ハッサ/マットヴェ・ミドルコープ(ともにオランダ)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したクレッシー/アルバーノ・オリベッティ(フランス)を7-6(4) 4-6 [10-6]で倒してコンビ5勝目を挙げた。

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写真◎Getty Images

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