セルンドロがピンチを乗り越え母国での初戦負けを回避「きっと流れを変えることができると信じていた」 [アルゼンチン・オープン]

写真はフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「アルゼンチン・オープン」(ATP250/アルゼンチン・ブエノスアイレス/2月13~19日/賞金総額71万1600ドル/クレーコート)の男子シングルス1回戦で第5シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)が予選勝者のヤニック・ハンフマン(ドイツ)に6-2 4-6 7-5で競り勝ち、母国での初戦敗退を回避した。

 ハンフマンは第3セット5-4から自分のサービスゲームを迎えたが、勢いを取り戻しつつあったセルンドロがブレークバックに成功すると最終的に勝利をもぎ取った。

 前週にコルドバの準決勝で脚を負傷して途中棄権を強いられていたセルンドロはその影響を感じさせない快調なスタートを切って第1セットを先取したあと第2セットも3-0としたが、そこから巻き返したハンフマンが続く11ゲーム中9ゲームを取って第3セットも3-1とリードした。

 しかし母国の観客から声援を受けて体勢を立て直したセルンドロはよりアグレッシブなプレーで流れを覆し、第8ゲームで3度ブレークポイントをものにし損なったあと3-5から最後の4ゲームを連取して2時間33分で死闘を制した。

「第2セットの途中までは素晴らしいプレーをしていた。フィーリングもよくて快調だったけど、4ゲームを連取されて突然すべてが変わった。彼はいいショットを打ち始め、僕は何もできなかった。それでも僕は、流れを変えることができると信じていたよ」とセルンドロは試合後にコメントした。

 2021年の準優勝者で昨年も8強入りしているセルンドロはディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を抜いてアルゼンチンのナンバーワンとなったことについて聞かれると、「僕はここでプレーするのが好きだし、アルゼンチンのナンバーワンになることができてうれしく思っている。でもこれからは期待も大きくなり、以前よりプレッシャーがかかることも理解しているよ」と答えた。

 セルンドロは次のラウンドで、前日に勝ち上がりを決めていたジャウメ・ムナール(スペイン)と対戦する。

 同日にはシード勢4人が初戦に臨んだが、勝ち上がったのはセルンドロだけだった。ロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)が第8シードのアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)との同胞対決を7-5 6-4で制し、予選勝者のドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)が前週のコルドバでツアー2勝目を挙げたばかりだった第6シードのセバスチャン・バエス(アルゼンチン)に3-6 7-6(5) 6-3で逆転勝利をおさめ、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したドミニク・ティーム(オーストリア)は第7シードのアレックス・モルチャン(スロバキア)を7-6(4) 6-3で退けた。

 そのほかの試合ではトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)、予選勝者のフアン パブロ・バリーリャス(ペルー)とカミーロ・ウーゴ カラベリ(アルゼンチン)、ワイルドカードを得て参戦したファクンド・ディアス アコスタ(アルゼンチン)が2回戦に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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