フルカチュが21歳リエディの挑戦を退け初戦突破、フィスはシナーの棄権で準々決勝へ [ATPマルセイユ]

写真はオーストラリアン・オープンでのホベルト・フルカチュ(ポーランド)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「オープン13プロバンス」(ATP250/フランス・マルセイユ/2月20~26日/賞金総額78万4830ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で第1シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)が第1セットを落しながらも巻き返し、21歳のレアンドロ・リエディ(スイス)を4-6 6-3 6-2で倒して8強入りを決めた。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、フルカチュはこの試合が初戦だった。フルカチュは第2セット以降にサービスのレベルを引き上げ、ファーストサーブからのポイントをすべて取って後半は世界ランク133位のリエディを圧倒して1時間48分で勝利を決めた。

「レアンドロは非常に高いレベルでプレーできる選手で、彼はいいスタートを切った。激しい戦いだった。彼は第1セットを取って本当にいいプレーをしていたけど、僕もとにかく食らいついていったよ」とフルカチュは試合後のオンコートインタビューで語った。

「僕は1年を通して本当によく練習しているし、すべてが順調に進んでいる。必要なのは結果だけだけど、もしかしたらここで出せるかもしれないね」

 フルカチュは次のラウンドで、第6シードのダビド・ゴファン(ベルギー)が左膝のケガを理由に棄権したため不戦勝で勝ち上がったミカエル・イーメル(スウェーデン)と対戦する。

 そのほかの試合では第3シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)が予選勝者のアレクサンダー・リチャード(スイス)を6-3 6-3で下し、第4シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が予選勝者のハイス・ブラウワー(オランダ)を6-3 6-2で退け、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した18歳のアルトゥール・フィス(フランス)は第2シードのヤニク・シナー(イタリア)が体調不良を理由に棄権したため不戦勝で勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 準々決勝ではデミノーがバンジャマン・ボンジ(フランス)と、ディミトロフがアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)と、フィスはスタン・ワウリンカ(スイス)と顔を合わせる。

 2週間前にモンペリエで今季初タイトルを獲得したあと前週のロッテルダムで準優勝を飾って今大会を迎えていたシナーは、「ロッテルダムで試合を終えたあとに体調が悪くなり始めたんだ。ここ数日は練習していてもエネルギーが出ず、いい準備ができなかった。ぎりぎりまで決断を待ったけど、残念ながら体調はよくならなかった。少し熱もあるみたいだ」と棄権の理由を説明した。

 やる気満々で試合の準備をしていたフィスは、「当然ながら、少しがっかりしているよ。ビッグマッチに挑み、前回のリベンジをしたいと期待していたからね」と心境を語った。

「残念だったけど、明日は準々決勝があるからそこに気持ちを切り替えるよ。彼(シナー)が早くよくなるよう願っている」

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写真◎Getty Images

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