ルブレフ5つのマッチポイントを凌いで準々決勝へ「クレイジーなカムバック」 [ドバイ選手権]

写真はアンドレイ・ルブレフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」(ATP500/アラブ首長国連邦・ドバイ/2月27日~3月4日/賞金総額302万535ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦でタイトル防衛を目指す第2シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が5つのマッチポイントを凌いだ末にアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を1-6 7-6(6) 7-6(3)で倒し、苦しみながらも8強入りを決めた。

 第1セットを簡単に落としたルブレフは第2セットのタイブレ―クで1-6と5マッチポイントを握られ絶体絶命の危機に直面したが、最初のポイントをサービスエースで凌いだのを皮切りに7ポイントを連取する怒涛の巻き返しでセットオールに追いついた。

 ダビドビッチ フォキナはやや安易なバックハンドのミスで相手を助けてしまい、ルブレフが短くなったリターンをフォアハンドで叩いて6-6に追いついた時点で流れははっきり逆転していた。ダビドビッチ フォキナは最後にダブルフォールトを犯し、ルブレフにセットを手渡してしまった。

「今季は既に3度もこんなことが起きている。トッププレーヤーたちに対してこのような試合に勝つことができて凄く幸せだ。今日の試合は出だしがよくなく、僕はフラストレーションを感じていた。彼は非常にいいスタートを切り、ハードヒットしてきたから僕にはあまり多くのオプションがなかった。でもそれから少しずついいプレーをし始め、渡り合えるようになった。僕はポジティブな気持ちを取り戻し、これまでの人生で一度もやったことがないタイブレーク1-6からのクレイジーなカムバックをやってのけたんだ。本当に本当にうれしいよ」とルブレフは試合後にコメントした。

「セカンドセットを通し、僕はすべてを自分の内側に秘めていた。自分に向かって『レッツゴー!』や『カモン!』とさえ言わなかった。ただの一度もね。僕は完全に落ち着きを保っていたんだ。それから第2セットを取ったとき、すべての感情が溢れ出したよ」

 同大会での戦績を12勝2敗としたルブレフは次のラウンドで、ミカエル・イーメル(スウェーデン)を3-6 6-3 6-3で破って勝ち上がったボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)と対戦する。

 そのほかの試合では第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)、第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第5シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)、第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第8シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)、ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。第4シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)はソネゴに6-7(4) 4-6で敗れ、2回戦でシードダウンを喫した。

 準々決勝ではジョコビッチがフルカチュと、メドベージェフがチョリッチと、ズベレフはソネゴと顔を合わせる。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles