ポールに逆転勝利のデミノーがATP500大会で初優勝「何とか食らいついて道を切り開いた」 [ATPアカプルコ]

写真は今季初優勝を飾ったアレックス・デミノー(オーストラリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「アビエルト・メキシカーノ・テルセル」(ATP500/メキシコ・アカプルコ/2月27日~3月4日/賞金総額217万8980ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第8シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)が第7シードのトミー・ポール(アメリカ)に3-6 6-4 6-1で逆転勝利をおさめて今季初優勝を飾った。

 24歳のデミノーがATPツアーの同種目でタイトルを獲得したのは昨年8月のアトランタ以来で7度目だが、過去6勝はいずれもATP250の大会だった。ツアー決勝での戦績は、7勝5敗となった。

「素晴らしい気分だ。ここに至るためにつぎ込んできた努力の成果を目にできるのはいいことだね。いつも大会に勝って無敗のまま1週間を終えることができる訳じゃないから、インディアンウェルズとマイアミに向かう前にこのような成績を挙げられて凄くうれしいよ」とデミノーは表彰式の前に優勝直後の気持ちを表現した。

 ワンセットダウンから第2セットを取り返したデミノーは第3セット第1ゲームでポールの猛攻を受けたが、そこで5つのブレークポイントをセーブしてキープしたことで勢いを掴むと次のゲームをブレークして波に乗った。

「第2セットはとにかく踏ん張ろうと必死だった。何とか食らいつき、道を切り開くことができた。第3セットの第1ゲームはホルガ・ルーネ(デンマーク)に対する準決勝のときとまったく同じだった。そのことが頭の中にあったから、とにかく頑張り続けろと自分に言い聞かせていたんだ。ここを切り抜ければ流れが変わると信じていたよ。それができて本当によかった」とデミノーは試合を振り返った。

 ポールとデミノーはそれぞれ前日にフィジカル的に厳しいフルセットマッチを戦い、特にデミノーの試合が終わったのは午前3時近かったにもかかわらず決勝ではその影響はあまり見られなかった。この勝利でデミノーは、ランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで18位に浮上した。

「僕はキャリアのすべてにおいて、一歩一歩進んできた。とにかく自分を鼓舞し続け、自分ができる最大限のものを引き出していきたい。毎日素晴らしいテニスができる訳じゃないけど、最後までファイトするのが僕の信条なんだ。僕はこの小さな体に大きなハートを持っており、競い合うことを楽しんでいる。それについては満足しているよ」とデミノーはコメントした。

 これに先立ち行われたダブルス決勝では、アレクサンダー・エルラー/ルーカス・ミードラー(ともにオーストリア)がナサニエル・ラモンズ/ジャクソン・ウィズロウ(ともにアメリカ)とのノーシード対決を7-6(9) 7-6(3)で制してコンビ3勝目を挙げた。


男子ダブルス優勝のアレクサンダー・エルラー(オーストリア/右)とルーカス・ミードラー(オーストリア)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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