ジャリーが2021年のガリンに続く地元優勝「チャンピオンになったなんて信じられない」 [チリ・オープン]

写真はリオ・オープンでのニコラス・ジャリー(チリ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「モビスター・チリ・オープン」(ATP250/チリ・サンティアゴ/2月27日~3月5日/賞金総額54万6340ドル/クレーコート)の男子シングルス決勝でニコラス・ジャリー(チリ)がトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)を6-7(5) 7-6(5) 6-2で倒し、2021年のクリスチャン・ガリン(チリ)以来となる地元優勝を飾った。

 今大会でのジャリーは決勝を含めた最後の4試合でフルセットの戦いを勝ち抜き、最後の3試合は1セットダウンから巻き返して2019年7月のバスタッド以来となるツアー2勝目を挙げた。

 2時間46分の劇的な試合を通して母国ファンの声援を浴び続けたジャリーは幼い息子を腕に抱えながら、「本当に素晴らしい。自分が母国開催の由緒ある大会のチャンピオンになったなんて信じられないよ」と試合後に感慨を吐露した。

「特に2週間連続でこのような成績を挙げられたことは僕にとって大きな意味がある。非常に厳しかったけど、今週は何とか進み続けることができた。驚くべき歩みだったよ」

 タイブレークの末に第1セットを落としたジャリーは第2セットで4-1とリードしながら第7ゲームでブレークバックされたが、ふたたびもつれ込んだタイブレークで1-3、2-4の劣勢から奮起して試合を振り出しに戻した。勢いに乗ったジャリーは第3セットで最初の2ゲームを連取し、もう一度相手のサービスゲームを破って勝利に向けて突き進んだ。

「第3セットでは相手の勢いが少し落ちたと思う。そこで僕は全身全霊を込めて戦おうとしたんだ。今大会での彼は好調で、2セット目までは素晴らしいプレーをしていた。僕は何とか第2セットのタイブレークを取ることができたけど、それは感情的にとても重要だとわかっていた」とジャリーは試合を振り返った。

 2020年1月に薬物検査で陽性と判定されたため出場停止処分を受けて一時ランキングを失っていたジャリーは前週のリオデジャネイロで4強入りしてトップ100に返り咲いたばかりだったが、今週の活躍で52位に浮上することが確定した。彼は今季を世界ランク152位でスタートしており、3ヵ月で100位も上げたことになる。

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写真◎Getty Images

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