WTAツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」（WTA1000／アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ／3月日8～19日／賞金総額880万ドル／ハードコート）の女子シングルス決勝で第10シードのエレーナ・ルバキナ（カザフスタン）が第2シードのアーニャ・サバレンカ（ベラルーシ）を7-6(11) 6-4で倒し、WTA1000大会での初優勝を飾った。

　競り合いとなった第1セットをタイブレークの末に先取したルバキナは第2セット5-2からのサービスゲームをラブゲームでブレークされたが、2度目のサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップをきっちりキープして2時間3分で勝利を決めた。

　23歳のルバキナがツアー大会でタイトルを獲得したのは、グランドスラム初制覇を果たした昨年7月のウインブルドン以来でキャリア4度目となる。サバレンカには1月のオーストラリアン・オープン決勝を含めてすべてフルセットにもつれながらも全敗していたが、4度目の機会で初勝利を挙げた。

「素晴らしい気分よ。大変だったけど、私にとって本当にいい2週間だった。第1セットはお互いにチャンスがあったけど、最終的には自分の思い通りになった。あの第1セットが重要だったと思う。第2セットは早めにブレークできて比較的楽に進めることができたから。タイブレークはダブルフォールトと緊張感があって本当に凄かった。とにかくすべてのポイントに集中し、最後まで戦おうとしただけだったわ」とルバキナは試合後の記者会見で語った。

「コンディションが厳しかったから、最終日までプレーできてよかった。このサーフェスは私にとって遅すぎると言い続けていたけど、また来年に戻ってくるから考えを変えなければならないわね」

　第1シードのイガ・シフィオンテク（ポーランド）に対する準決勝に続きサバレンカを破ったルバキナは昨年のウインブルドン決勝で当時世界ランク2位だったオンス・ジャバー（チュニジア）に勝っており、シフィオンテクを下したオーストラリアン・オープン4回戦を含め世界トップ2に対するここ4試合で勝者となっている。

　サバレンカは今季19試合を戦って2敗目を喫したが、「第1セットでは多くのチャンスがあったけど、私はそれを生かすことができなかった。でもそれはまったく問題ないわ。まだまだ多くのことに取り組む必要があることを思い出させてくれたと受け止めているから。思うようにいかない日もあるからこそハードワークを続け、どんなときでも戦い抜かなければならないのよ」と謙虚に受け止めた。

　第1セット終盤の重要な場面でダブルフォールトを犯したことについて「昔の悪い癖が出てしまった。少し過剰に反応して第2セットの序盤まで引きずってしまった」と悔やんだが、「これも教訓だから問題ないわ。ここから学び、よりよくなって戻ってくるつもりよ」とサバレンカは話した。

　前日に行われたダブルス決勝では、第1シードのバーボラ・クレイチコバ／カテリーナ・シニアコバ（ともにチェコ）がベアトリス・アダッド マイア（ブラジル）／ラウラ・シグムンド（ドイツ）を6-1 6-7(3) [10-7]で振りきり今季2勝目を挙げた。


女子ダブルスで優勝を飾ったバーボラ・クレイチコバ（チェコ／左）とカテリーナ・シニアコバ（チェコ）（Getty Images）

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