接戦を制したルバキナがWTA1000大会で初の4強入り「重要な瞬間にいいプレーができた」 [WTAインディアンウェルズ]

写真はエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(WTA1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日8~19日/賞金総額880万ドル/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で第10シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)がカロリーナ・ムチョバ(チェコ)に7-6(4) 2-6 6-4で競り勝ち、WTA1000レベルの大会で初のベスト4進出を決めた。

 タイブレークの末に第1セットを先取したルバキナは第2セットを落としたが、第3セット第3ゲームでブレークしたリードを最後まで守りきって2時間45分で勝利をもぎ取った。

「今日の試合は本当に厳しかった。私はいいスタートが切れず、いつもより少しスローだった。カロリーナは本当にいいプレーをしていたけど、私は重要な瞬間にいいプレーができたと思う」とルバキナは試合後のオンコートインタビューで語った。

 元世界ランク19位のムチョバは2021年オーストラリアン・オープンで準決勝に進出して2019年と21年のウインブルドンで8強入りした実績を持つが、腹筋のケガで2021年8月から22年3月まで約7ヵ月の戦線離脱を余儀なくされたあとも足首や手首の負傷で一時は200位以下までランキングを落としていた。ムチョバは2月のドバイでも準々決勝に進出しながら腹筋のケガを理由にジェシカ・ペグラ(アメリカ)との試合を棄権したが、今大会では3つのフルセットマッチを含む4試合を勝ち抜いてきた。

 この日もルバキナと互角に渡り合っていたムチョバは第1セットのタイブレーク4-6の場面と第3セット1-1からのブレークポイントでダブルフォールトを犯すなど、大事なポイントで相手を助けてしまった。反対にルバキナはマッチポイントでのサービスエースを含め、重要な瞬間に強さを発揮して接戦をものにした。

 ルバキナは次のラウンドで、ソラナ・シルステア(ルーマニア)を6-2 6-3で破って勝ち上がったディフェンディング・チャンピオンで第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。両者は過去2戦して1勝1敗と星を分け合っているが、1月のオーストラリアン・オープン4回戦ではルバキナが6-4 6-4で勝っている。

「彼女は非常にいいプレーをしている。準決勝ともなれば常にトッププレーヤーと対戦するものだから、心構えはできているわ。前回当たったオーストラリアのときとはコンディションが違うし、いつも通りしっかり準備をして全力を尽くすつもりよ」とシフィオンテクは次戦を見据えた。

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写真◎Getty Images

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