アンドレスクがラドゥカヌとのUSオープン女王対決を制してサカーリとの2回戦へ「私は最後まで諦めなかった」 [マイアミ・オープン]

写真は試合後に握手を交わすビアンカ・アンドレスク(カナダ/左)とエマ・ラドゥカヌ(イギリス)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「マイアミ・オープン」(WTA1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月21日~4月2日/賞金総額880万ドル/ハードコート)の女子シングルス1回戦で、ビアンカ・アンドレスク(カナダ)がエマ・ラドゥカヌ(イギリス)とのUSオープン女王対決を6-3 3-6 6-2で制した。

 2年の差でともにトロントの同じ病院で生まれ、ともにルーマニアにルーツを持つ22歳のアンドレスクと20歳のラドゥカヌは2人とも10代のときにUSオープンで優勝した。そのあとケガで難しい時期を過ごしたという点でも類似しているふたりの対戦は期待を裏切らない熱戦となったが、終盤により大きな気力を見せたアンドレスクが第3セットを力強く締めくくった。

 非常にアグレッシブな姿勢で3-0と好スタートを切ったアンドレスクは、自分のサービスゲームを危なげなくキープして第1セットを先取した。第2セットはラドゥカヌが奮起し、特に重要な第8ゲームでより攻撃的なプレーを見せると10度のデュースを繰り返した末にブレークしてセットオールに追いついた。

 ラドゥカヌは第3セット第1ゲームで0-40とチャンスを掴んだが、そこから5ポイントを連取してキープしたアンドレスクが重要なポイントで強さを発揮する気迫のこもったプレーで流れを掴むと2-2から最後の4ゲームを連取して2時間33分で勝利を決めた。

「どうなるかなんて誰にもわからない。私はとにかく今日できる最高のテニスをしたいと考え、それができたと思う。第2セットを落しはしたけど、落ち込むことなくポジティブな姿勢を保って最後まで諦めなかった。それが今日のカギだったと思う」とアンドレスクは試合後にコメントした。

 アンドレスクは次のラウンドで、第7シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)と対戦する。シード勢は初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

 両者は過去2戦して1勝1敗と星を分け合っているが、いずれもフルセットの激闘となっていた。2021年のマイアミ準決勝はアンドレスクが7-6(7) 3-6 7-6(4)で勝ったが、同年のUSオープン4回戦ではサカーリが6-7(2) 7-6(6) 6-3で雪辱している。

「またいい試合になるでしょうね。凄くワクワクしているわ」とアンドレスクは次戦を見据えた。

 この日プレーした地元アメリカ勢は2つの同士討ちを含めシェルビー・ロジャーズ(アメリカ)、マディソン・ブレングル(アメリカ)、テイラー・タウンゼント(アメリカ)、ソフィア・ケニン(アメリカ)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したロビン・モンゴメリー(アメリカ)が2回戦に駒を進めたが、アシュリン・クルーガー(アメリカ)は同じ18歳でともにワイルドカードを得て参戦したエリカ・アンドレーワ(ロシア)に5-7 2-6で敗れた。

 そのほかの試合ではアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)、18歳のリンダ・ノスコバ(チェコ)、レイラ・フェルナンデス(カナダ)、予選勝者のバルバラ・グラチェワ(ロシア)とカロリーナ・ムチョバ(チェコ)、ワン・シンユー(中国)、アンナ・ブリンコワ(ロシア)、ソラナ・シルステア(ルーマニア)、マルケタ・ボンドルソバ(チェコ)が初戦を突破した。

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写真◎Getty Images

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